10年間片想いしていた先輩に『ただの養女だ』と言われた私、契約結婚した社長に嫁いだら、彼は私を12年間ずっと描いていた!
うふふ
恋愛結婚生活
2026年05月20日
公開日
2.4万字
連載中
茉莉は宴会で、十年間片思いしていた牧村遼の口から聞いた──
「清閑寺家の養女、釣り合いが取れない、真剣になれない」と。
その瞬間、彼女は涙すら絞り出せず、ただ笑って酒を次々と受け取り、意識を失うまで飲み続けた。
目を覚ますと、隣には見知らぬ男が座っていた──飛鳥井雅楽、上場間近の企業社長だ。
彼は水の入ったコップを差し出し、言った。「結婚しよう」
茉莉が承諾したのは、彼に心を動かされたからではない。
あの社交界も、あの叶わぬ片思いも、そして永遠に自分を「養女」としか見ないあの家への執着が、完全に死んだからだ。
しかし、彼女が知らなかったのは──
この契約結婚の裏で、十二年間も漫画を描き続けていた男がいて、
彼女こそがその作品の唯一のヒロインだったということ。