結婚式当日に婚約者に捨てられた私、三日後に東京一の財閥御曹司に嫁ぎました
バグヲ縫ウ猫
恋愛結婚生活
2026年05月28日
公開日
3.4万字
連載中
彼女は結婚相談室で一時間待った。
彼氏は電話を受けると、「顧問に一言言って」とだけ言い残し、去っていった。
その日、彼女は別れを告げ、外に出たところで自転車にぶつかる。
謝りに来たのは、七年前に知り合った旧知の人物だった。
三日後、二人は区役所で婚姻届を提出する。
彼女は知らなかった──
彼が城戸グループの社長であること、
七年前のチャットを掘り起こして自分のためにデザイン室を作っていたこと、
父の借金をひそかに処理していたこと、
そして自分が面接で入ったアパレル会社も彼のものだということを。
一方、前彼は一年かけて彼女を探した。
見つけたのは、会社全体がすでに彼女の結婚祝いをもらい、彼だけが最後に知ることになったこと、
春のプロジェクトは崩壊し、母親にアシスタントの前で成績を叱責されること、
乗馬クラブでは彼女の夫に敗北し、夫は「俺の馬はまだ三年目、次はもっと差を縮めたい」と言った。
神前式で、澄人は言った──
「君がまだ松永伊緒だった頃から、ずっと好きだった」
その言葉は、二人が区役所で婚姻届を出してから、ちょうど一年以上経った後のことだった。