破産した御曹司が「同居してほしい」と言い出した。理由は、私が彼だけの幸運のお守りだから
魚丸
恋愛現代恋愛
2026年06月01日
公開日
3.7万字
連載中
清川蓮は、莫大な財産を持ちながらも、ある“呪い”を背負っていた。
愛する人のために何かを差し出すたび、その相手に不幸が降りかかる――。
そんな彼が神社で出会ったのは、明るい笑顔で人々を癒やす若き巫女、桜井葵。
不思議なことに、彼女のそばにいる時だけ、蓮は久しく忘れていた「幸運」を手にすることができた。
正体を隠したまま彼女に近づいた蓮は、投資家として支援し、逆境の中にいた葵を世界へ羽ばたかせる。
やがて彼女は、その才能だけで国際舞台を魅了していった。
しかし、名門・清川家は二人の関係を認めない。
「職人の娘に、清川家の当主夫人は務まらない」
長老会でそう断じられた時、蓮は迷いなく言い放った。
「彼女は誰かの付属品じゃない。清川家の未来を共に創る、かけがえのない戦略的パートナーだ」
愛する人を守るため、蓮は自らの権力さえ手放す。
そして迎えた世紀の結婚式。
蓮はすべてを賭けて、葵の指に指輪をはめた。
誰もが恐れた“呪い”は訪れなかった。
――本当の意味で支え合う「共生」は、運命さえ書き換える力を持っていたのだから。