伊達ジン
SF空想科学
2026年06月02日
公開日
9,819字
連載中
秋葉原で活動する24歳の同人ゲーム制作者・鈴木悠作は、サークル「リプレイノーツ」の代表として、美少女ADV『LOST HER CODE』の完成に向けた最終調整に追われていた。
作品は秋葉原インディーゲームマーケットへの出展を控え、注目も集まり始めている。だが完成目前のビルドに、制作メンバーの誰も実装していないはずのイベントが現れる。
そこに表示された少女は、2021年夏に秋葉原で失踪した悠作の幼なじみ・篠宮澪に酷似していた。
ゲーム内の不可解な台詞、未使用音声、存在しない更新履歴、消えたはずのデータ。調査を進めるうち、悠作たちは秋葉原の古い開発者界隈で噂されていた「リプレイ・エンジン」の存在へ近づいていく。
これは本当にバグなのか。
それとも、澪が現実へ戻るために残した痕跡なのか。
ゲーム制作、配信、掲示板考察、PCショップ、イベント運営、秋葉原の街に残る記憶。
仲間たちの力を借りながら、悠作は完成させるべきゲームの形と、消えた幼なじみの真相を追い始める。