伊達ジン
現代ファンタジー現代ダンジョン
2026年06月05日
公開日
4,929字
連載中
C級探索者の鈴木悠作は、ダンジョン配信パーティ「黎明の刃」で運び屋として軽く扱われていた。
戦闘では目立たず、荷物持ちとして黙って働く日々。だが悠作は、補給、撤退路、素材回収、敵の動きまで把握する異常な実力を隠している。
ある探索中、悠作はパーティからダンジョン内に置き去りにされる。
しかし切り忘れられた配信機材は、彼が虚無顔のままボス級モンスターを瞬殺する姿を映していた。
その映像は切り抜き動画として拡散され、視聴者、探索者、Vtuber、配信運営まで巻き込んで大騒動になる。
本人はただ静かに稼ぎたいだけなのに、ネットは彼を「最強の運び屋」として勝手に祭り上げていく。
一方、悠作を捨てた元パーティは、配信ログ、検査記録、素材履歴、世論によって逃げ場を失っていく。
不遇職と見下されていた運び屋の価値が、配信世界のど真ん中で覆される。