借金、DV、シングルマザー ――人生どん底の私の離婚担当、 六年前に捨てた元カレ!?
小春日和
恋愛現代恋愛
2026年06月09日
公開日
5.6万字
連載中
六年前、雨宮家の令嬢・雨宮千歳【あまみやちとせ】は、学年一のイケメンだった古見蓮司【こみれんじ】に一目惚れした。
三か月にわたる猛アタックの末、ようやく恋人同士になれた――
だが、交際からわずか三か月後。
「もう飽きた」
千歳はそう言い残し、蓮司をあっさり捨ててしまう。
それから六年―― 再会した二人の立場は、すっかり逆転していた。
かつては誰もが羨む名門令嬢だった千歳は、借金を背負い、幼い娘を抱えながら夫のDVに苦しむ日々を送っていた。
一方、蓮司は世界屈指の弁護士となり、大手法律事務所の代表にまで上り詰めていた。
そんな彼が、千歳の離婚案件を担当する弁護士として現れる。
再会した彼の瞳に宿っていたのは、愛情ではなく、冷たい嘲りだった。
「ざまあみろ!」
千歳は知っている。 古見蓮司が、自分を心の底から憎んでいることを。
だからこそ、彼とはもう二度と関わるまいと決めていた。
離婚が成立し、彼のもとを去る日。 千歳は笑顔を作り、こう告げた。
「ご結婚、おめでとうございます」
これで本当に終わり――そう思ったのに。
その後、蓮司は彼女を探し続け、ついに居場所を突き止める。
薄暗い部屋へ追い詰められた千歳を、彼は震える腕で強く抱きしめた。
赤く潤んだ瞳で見つめながら。
「……本当に、もう一度俺を捨てるつもりか?」