両目を失った私は、捨てられた夜、極道に「俺の花嫁だ」と拾われた
ぷに
恋愛現代恋愛
2026年06月11日
公開日
2.1万字
連載中
朝比奈七海、十八歳。
両目を失った彼女は、父と継母に騙され、豪雨の渋谷に置き去りにされた。
白杖一本だけを頼りに立ち尽くす七海を待っていたのは、暴力と絶望だった。
そのとき、一台の黒い車が雨の中で止まる。
車から降りてきた男は彼女を救い、こう言った。
「俺と来るか。それとも、ここで死ぬか」
七海を拾ったのは、裏社会で恐れられる若き組長・如月冬弥。
だが彼が与えた部屋は、失明したまま亡くなった妹の部屋だった。
カップも、布団も、点字本も。
そこにあるものはすべて、亡き妹の遺品。
七海が受け入れられた理由もまた、妹と同じく目が見えなかったから――。
誰にも必要とされない人生だと思っていた。
けれど血に染まった手で頭を撫でながら、冬弥は静かに告げる。
「もう大丈夫だ」
これは、居場所を失った盲目の少女と、傷だらけの極道が紡ぐ切なく甘い運命の恋物語。