婚約者に初恋相手へ花嫁の座を譲れと言われたので、私はウェディングドレスのまま元婚約者の宿敵にプロポーズした
RIN-MO
恋愛現代恋愛
2026年06月12日
公開日
2.6万字
連載中
九条凛花、二十五歳。
結婚式当日。婚約者・城島晃は、二百人の招待客の前で彼女の手を離し、ヨーロッパから帰国した初恋相手を選んだ。
普通なら泣き崩れていたはずだった。けれど凛花にそんな余裕はない。母親の手術費が必要だったからだ。
その夜、彼女は晃の最大のライバルを訪ねる。
黛圭一。財閥当主にして、幼い頃からあらゆる面で晃を上回り続けてきた男。
「お金を貸してください」
凛花の願いに、圭一が提示した条件はひとつ――一か月間、君の時間は俺が優先だ。
それはただの取引だった。そう思っていたのに。
気づけば彼は、誰よりも近くで凛花を支えていた。傷ついたときは手を差し伸べ、追い詰められたときは迷わず守ってくれる。
一方で、凛花を捨てた晃は、失って初めて彼女の存在の大きさに気づき始めて――。
結婚式で捨てられた女性と、財閥当主との契約から始まる溺愛ラブストーリー。