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愛人にしかなれないと言われたので、私はIT業界の新貴族の唯一の妻になりました
愛人にしかなれないと言われたので、私はIT業界の新貴族の唯一の妻になりました
月を捕まえる
恋愛現代恋愛
2026年06月12日
公開日
2.4万字
連載中
京都帝国重工の忘年会で、最も眩しい瞬間。私は昇進を果たした。だがその場で、私の秘密の恋人であり社長の孫である御子神直也は、関西名門との婚約を公然と発表した。会場中に拍手が轟く中、私の心は凍りついた。 三年間、私は彼の母から「相応しくない」と辱められ、同僚の陰口や「高嶺の花」と呼ばれる流言に耐え続けた。未婚妻から両親への脅迫メールが届いたときも、彼はただ「時間が必要だ」と言うだけだった。 その時、私は悟った――私はずっと、彼が見せたくない、必要なときだけ籠の中に閉じ込められた小鳥だったのだと。 決意を固め、私は退職届を差し出した。料亭では、彼の家から贈られた和服をそのまま返し、母親には法的警告を送った。 そのとき、龍崎奏が私を守るために立ち上がった。彼は全世界に向かって言った。 「彼女の価値は、家柄ではなく、その能力で決まる」 そして後日、二人で勝ち取ったプロジェクトの旧跡にて、彼は私にプロポーズした。 「月島幸奈として、これからもずっと、共に世界を見よう」

第1話 彼は婚約する

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