離婚後、芸能界に殴り込み!クズ元夫が土下座したその日、私は彼の叔父の子を宿していた
春川Mai
恋愛現代恋愛
2026年06月18日
公開日
16.7万字
連載中
芸能界で働く女は汚い——そんな言葉を、三年間隠し続けてきた夫・松本和真は、自らの初恋を抱き寄せながら言い放った。
その瞬間、紅城美玖の心は完全に冷め切った。
離婚協議書を叩きつけ、彼女は再び芸能界へと舞い戻る。
嘲笑は浴びせられた。
「より戻し女」「捨てられた女」——
しかし、誰も知らない。
あの、全てを掌握する高嶺の花の男が、彼女をこの上なく慈しんでいることを。
「仕事がない?」
——与える。
「高級ブランドの契約が欲しい?」
——贈る。
「話題が足りない?」
——ならば、自分の名前を彼女に使わせよう。
二年後、紅城美玖は映画『錯位』で女優賞を獲得する。
彼女が燦然と輝くステージを見つめ、元夫は後悔の涙に濡れて懇願する。
「美玖、俺が悪かった。冷たくしてしまったことを後悔している。もう一度だけチャンスをくれないか?」
しかし、紅城美玖は優雅に微笑み、ずっと背中で支えてくれていたあの矜持の男の腕を絡め取る。
「悪いね。もう、あなたの叔父さんの子を孕んじゃったんだ。」
——そう言って、彼女は過去を完全に断ち切った。