彼女に片想いして、11年目~冷酷御曹司実は私に片思いしてる?!~
昔香
恋愛現代恋愛
2026年06月23日
公開日
15.1万字
連載中
元カレに捨てられたその日、街はひどい大雪だった。
凍える雪の中、体も心も限界だった織羽(おリは)を救い出したのは、泰雅(たいが)だった。
彼は織羽を強引に車へと連れ込むと、冷ややかな声で言い放つ。
「別れて正解だ。お前とあいつじゃ、最初から釣り合っていなかった」
その後、二人はお互いの利益のために「仮面夫婦」として政略結婚をすることに。
冷淡な関係が続く中、ある日、織羽はふと彼に問いかけた。
「……じゃあ、私には誰が釣り合うと思う?」
ソファで雑誌をめくっていた泰雅は、ゆっくりと顔を上げ、独占欲の滲む瞳で彼女を見つめた。
「俺のものになっておいて、まだ他の男の名前を出すつもりか?」
「……っ」
冷徹なエリート夫による、甘く強引な新婚生活。
――織羽が知るのは、もう少し先の話。
彼がずっと昔から、自分だけを狂おしいほど愛していたということを。