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22歳の私に18歳の息子が現れ「父親は未来から来た」と言った――その父は、今の婚約者の親友だった
22歳の私に18歳の息子が現れ「父親は未来から来た」と言った――その父は、今の婚約者の親友だった
へびもち
恋愛現代恋愛
2026年06月22日
公開日
3.6万字
連載中
瀬川朱莉は養女である。 本人の意思とは関係なく、六年契約の政略婚約書にサインさせられていた。 婚約者は優しい男だった。 穏やかで一定の距離を保ち、彼女が心を動かされる瞬間はなかった。 彼の心に別の女性がいることも、彼女は理解していた。 だが口にしても意味がないことも分かっていた。 養家の方針は明確だった。 従えば学費も住居も保証される。 従わなければ、自分で生きろというだけだった。 ある日。 コンビニの前で、一人の少年が彼女を呼び止めた。 「母さん」と。 彼は未来から来たと言った。 そして父親は、有馬拓海だと。 その男――彼女がこれまで二度しか会ったことのない人物。 一度も二人きりで話したこともない男だった。 見合いの日、彼はレストランの外で彼女を待っていた。 ロッカーにはアレルギー薬が用意されていた。 やがて養家は弁護士を立ち会わせ、契約を公の場で強行しようとする。 そのとき有馬拓海は、静かに書類を差し出した。 「このプロジェクトはこちらで引き受ける。その代わり、朱莉は解放する。これで帳尻は合う」 弁護士は言葉を失い、視線を落とした。 養家は何も言えなかった。 彼女はそのまま彼とともに、その場を出た。

第1話 あなたは瀬川朱莉ですか?

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