結婚式当日に婚約者の初恋女優を突き落としたと濡れ衣を着せられた私――三つの証拠で全員を黙らせ、新郎を変えた
東ミラ
恋愛現代恋愛
2026年06月22日
公開日
1.7万字
連載中
結婚式当日。
白無垢に身を包んだ私のもとへ、婚約者は初恋の女優を連れて控室へ押し入った。
衆人の前で彼は命じた。
「謝れ」
彼女の肩には青あざがあり、「階段から突き落とされた」と主張した。
しかし彼は、一度も私に確認しなかった。
その後、弁護士から一通の合意書が届く。
印刷された日時は、結婚式の前夜。
つまり私が彼女に会う前から、すでに“罪”は完成していた。
ネットには「綾瀬家令嬢が嫉妬で傷害を起こした」という記事が溢れた。
実家の料亭には嫌がらせの電話が殺到し、弟はホテルへ駆け込んだ。
あと一歩で騒ぎになるところだった。
誰もが、私が頭を下げるのを待っていた。
だが私は、突き落としていない。
そして私は、沈黙もしなかった。