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私を兄弟の彼女と勘違いした彼氏が、ためらわずに略奪愛を決意した話
私を兄弟の彼女と勘違いした彼氏が、ためらわずに略奪愛を決意した話
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恋愛現代恋愛
2026年07月28日
公開日
2万字
連載中
桜庭柚を初めて見た瞬間から、御影新は恋に落ちていた。 御影新は、自分こそ世界で一番哀れな男だと思っていた。 好きになってはいけない、兄弟の恋人。 それを知らず、三ヶ月もの間、喜んで“二番目”の立場に甘んじていたのだから。 彼は彼女にお金を振り込んだ。 一度に十万円。 彼女のためなら、どんなことでもした。 苦手な焼き鳥のハツだって、涙目になるほど無理をして食べた。 猫耳をつけて、深夜の公園で彼女を待った。 理由はただ一つ。 彼女が何気なく言った、 「そのキャラクター、かっこいいね」 という一言を覚えていたから。 掲示板には、彼の本音が書き込まれた。 『もう無理かもしれない』 『俺はどうしたらいいんだ』 その投稿は瞬く間に広まり、ネット中から注目された。 彼は思っていた。 自分は第三者なのだと。 いつか兄に殴られる覚悟までしていた。 ――けれど。 真実を知った瞬間。 兄はただ不思議そうに彼を見て、こう言った。 「……お前、何か勘違いしてないか?」 「彼女は、俺の実の妹だぞ」 その瞬間。 御影新は地獄の底から、一気に天国へ引き上げられた。 そして、かつて彼の心を弄んだと思っていた彼女は―― 今、彼の前で笑っていた。 「御影新」 「私、あなたのことが好き」 「私と付き合ってください」 それから三ヶ月後。 兄の結婚式の日。 彼はマイクを握り、あの有名な投稿をスマートフォンで会場に映した。 そして彼女を見つめながら、三ヶ月間ずっと胸の中で準備していた言葉を伝えた。 「桜庭柚」 「これからもずっと――俺の世界の中心にいてほしい」

第1話 俺は絶対に愛人なんかにならない!

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