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彼氏の幼馴染に水着を切り裂かれ、彼が私の許しを待っていたその時――私は何年も私を想っていた孤高の御曹司にキスをした
彼氏の幼馴染に水着を切り裂かれ、彼が私の許しを待っていたその時――私は何年も私を想っていた孤高の御曹司にキスをした
走るハム将軍
恋愛現代恋愛
2026年08月03日
公開日
2.3万字
連載中
「手招きすれば、あいつは必ず戻ってくる」 桐生拓真が皆の前でそう言った時。 雨宮綾音は、プールサイドに立っていた。 身につけているのは、紐を切られた水着だけ。 バッグは幼馴染の女友達に海へ投げ捨てられた。 スマホも。 財布も。 仕事の資料も。 すべて相模湾の底へ沈んだ。 誰もが思っていた。 彼女はきっと、素直に拓真のもとへ戻るのだと。 しかし――。 綾音が向かった先は、拓真ではなかった。 隅の席に一人で座り、最初から最後までどんなゲームにも参加しなかった男。 九条清臣のもとだった。 彼女は静かに尋ねる。 「……私、あなたにキスしてもいい?」 清廉で冷静な御曹司は、大勢の視線が集まる中で、彼女のキスを受け入れた。 十分後。 彼は綾音を自分のスイートルームへ連れて行き、静かにドアを閉めた。 そして――。 綾音が桟橋のロビーで皆の前に立ち、 「桐生拓真。私たちはもう終わり」 そう宣言した時。 清臣の腕を取りながら、彼女は堂々と損害賠償の一覧を提示した。 彼女の首元に残るキスマークは、元恋人の顔から最後の血色を奪う。 呼べばいつでも戻ってくると思われていた女は―― もう二度と、振り返らなかった。

第1話 海の上の危うい遊び

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