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家族に捨てられ「臓器の予備」とされた私が、破産御曹司と契約恋愛をした結果――期限の日、彼は私に家と永遠を贈った
家族に捨てられ「臓器の予備」とされた私が、破産御曹司と契約恋愛をした結果――期限の日、彼は私に家と永遠を贈った
真祖
恋愛現代恋愛
2026年08月17日
公開日
3.2万字
連載中
十歳の時、両親は離婚した。 父も母も、連れて行ったのは兄だけだった。 小川月乃は走り去る車を追いかけながら泣き叫んだ。 「私、これからもっと役に立つから……!」 けれど返ってきたのは――。 叔母の物置に置かれた、湿った古いマットレス。 そして、自分が何杯のご飯を食べたかを書き記す一冊の帳簿だけだった。 二十歳になったある日。 母は優しく言った。 「あなたを家に連れて帰る」 月乃は信じた。 しかし、連れて行かれた先は病院だった。 母が求めていたのは、娘との再会ではない。 腎臓の適合検査を受けさせることだった。 拒絶した瞬間。 髪を掴まれ、靴箱へ頭をぶつけられた。 財布の中身はすべて奪われ、残されたのは四万八千七百円だけ。 月乃が欲しかったものは、ずっと一つだった。 内側から鍵をかけられる、たった一枚の扉。 だから――。 三年間の契約恋愛が終わる日。 彼女が望んだ報酬は、ただ一つ。 「家が欲しい」 それだけだった。 しかし。 再び玄関へ押しかけてきた母の前に立ちはだかったのは、三年間、彼女の隣にいた破産した御曹司だった。 彼は冷静に、相手が会社へ三度無断侵入した記録を読み上げる。 「あなたは、僕の未来の義母ではありません」 そして月乃へ、静かに告げた。 「君は、迷惑なんかじゃない」 契約は終わった。 けれど――。 彼が彼女に贈ったものは、家だけではなかった。

第1話 契約満了

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