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私はただ尽くす妻だった――なのに、私を頼った男たちはなぜ全員死んだのか
私はただ尽くす妻だった――なのに、私を頼った男たちはなぜ全員死んだのか
Kedama
恋愛結婚生活
2026年08月18日
公開日
2万字
連載中
佐藤恵美は、幼い頃から教えられてきた。 「男は外で苦労している。女は家庭を守るものだ」と。 父が酒に酔えば、彼女は温めた酒を用意した。 弟が命懸けのレースに夢中になれば、改造費を支払った。 夫が仕事の付き合いで体を壊すほど飲み歩けば、宴席まで酒を届けた。 恵美は、誰かの頼みを拒んだことがない。 「嫌だ」と言うことも許されなかった。 けれど――。 彼女が男たちの言う「妻として当然のこと」を続けた先に待っていたのは、いつも一枚の死亡診断書だった。 もし、尽くすことが間違いだったのなら。 なぜ彼らは、生きている間ずっと言っていたのだろう。 「恵美は本当にできた妻だ」と。 そして三人目の夫が、生配信中に自ら酒瓶を開けた瞬間。 大勢の視聴者が見守る中、彼はその場に倒れた。 その時、恵美は初めて聞いた。 誰からも問われたことのない言葉。 「あなたなら……止めるべきだったんじゃないの?」

第1話 水と舟

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