目次
ブックマーク
応援する
いいね!
コメント
シェア
通報
貧乏なふりをした御曹司に騙された私は、一千万円を手にして借金を返し、新しい人生を始めた
貧乏なふりをした御曹司に騙された私は、一千万円を手にして借金を返し、新しい人生を始めた
たこここ
恋愛現代恋愛
2026年09月07日
公開日
3.1万字
連載中
志織はずっと前から、御園生悠斗が自分を騙していることに気づいていた。 彼が銀座でブラックカードを使って支払いをしていたときも、彼女はすぐそばで酒を注いでいた。 それでも、彼女は彼の嘘を暴かなかった。 あまりにも疲れていた。 あまりにも孤独だった。 ただ、誰かと一緒に温かい食事をしたかった。 そんなある日、彼の友人が彼女の家に突然押しかけ、彼女の目の前ですべてを暴露した。 志織は泣きもしなかった。騒ぎもしなかった。 ただ、彼に七時間だけ時間を与え、家から出ていくよう告げた。 その後、彼女は悠斗の母親と会い、費用を小数点以下二桁まで正確に記した明細書を差し出した。 そして、過去を一千万円で清算するよう要求した。 彼女はその金で借金をすべて返済し、大学に合格し、隙間風の入らないアパートへ引っ越した。 やがて悠斗が彼女の通う大学まで追いかけてきて、低姿勢で復縁を求めたとき、志織は彼に告げた。 「本気だったからって、もう起きてしまったことをなかったことにはできないよ」

第1話 共にいる期限

loading