家に婚約無効を宣告された私。略奪を企む女が「婚約者を犬みたいに命令しないで」と叫ぶと…婚約者は皆の前で「ワン」と答えた
日光アレルギー
恋愛現代恋愛
2026年09月08日
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帰国したその日、綾小路千歳は知らされた。
旧家・桐生家が、一方的に婚約を無効にしたというのだ。
彼女はセキュリティ権限を剥奪され、食事には密かにアレルゲンを混入され、行動予定は敵意を持つ者へ漏らされ、さらには三浦海岸で人為的に破壊された遊歩道へ誘導された。
誰もが彼女に現実を受け入れるよう勧めた。
――彼女はもう、桐生家が認める後継者の伴侶ではないのだと。
それでも、仕掛けられた罠が一つまた一つと動き出すたび、匿名の証拠が彼女の弁護士のデスクに先回りして届けられていた。
料亭では黙り込み、倉庫では一族に背を向ける姿を公然と見せた、幼なじみの彼。
彼はすでに半年前から、彼女のために債権を分割し、古い帳簿を回収し、彼女を害するすべての指示を差し止めていた。
そして彼が継承権を失い、すべての権限カードを手放したとき、彼が彼女に告げたのは、たった一言だった。
「歳歳、今度は俺たちで決めよう」