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私を溺愛した夫は、新婚初夜に私を別の女性と思って抱いた――彼が愛したのは、幼時彼にゴミを食べさせた養姉だった
私を溺愛した夫は、新婚初夜に私を別の女性と思って抱いた――彼が愛したのは、幼時彼にゴミを食べさせた養姉だった
桜ノ
恋愛現代恋愛
2026年09月14日
公開日
2.1万字
連載中
安西杏は、自分が世界で一番幸せな新婚妻だと思っていた。 ――結婚式から三日後、夫・安西續が血で書いた日記を見つけるまでは。 そこに綴られていたのは、別の女性・榊原杏奈への執着ばかりだった。 杏奈は、杏の幼少期の隣人。 そしてかつて續を引き取った家の娘でもあった。 しかし、その家庭は彼を愛したわけではない。 杏奈は家族と一緒になって、彼に残飯を食べさせ、薬を飲ませ、催眠までかけていた。 續は杏を身代わりとして見ていた。 彼女を「杏」と呼びながら、心の中で呼んでいた名前は――「杏奈」。 杏は泣かなかった。 日記のページを一枚ずつ写真に収め、証拠として残した。 そして、資格を持つ調査会社の橘春人へ連絡した。 橘春人は冷静で、何よりも法を守るプロだった。 彼は正式な手続きを踏み、安西續と杏奈の不貞を示す映像や通院記録を集めた。 杏はその証拠を、告発系インフルエンサーと弁護士へ送った。 一夜にして、SNSは大炎上。 芸能週刊誌が後を追い、匿名掲示板では二人への批判が広がった。 安西續は激怒して家へ戻り、叫んだ。 「お前が杏奈を壊したんだぞ!」 杏は静かに答えた。 「誠実でいることは、結婚の最低限の条件です」 續はテーブルを蹴り倒した。 それでも次の瞬間には、しゃがみ込んで彼女をなだめようとした。 けれど杏は言った。 「安西續」 「あなた、本当に気持ち悪い」 そして後になって―― いつも彼女のために傘を差して待っている人がいた。 その人は杏へ新しい傘を差し出し、優しく言った。 「今回は、誰かに捨てられたものじゃない」 「君のために用意したものだ」

第1話 新婚の夜、隣にいたのは誰

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