浮気した夫と離婚騒動の末、二人で結婚前夜に死に戻った――今度こそ彼を捨てた私を、腹黒教授が愛してくれました
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恋愛現代恋愛
2026年09月16日
公開日
2.8万字
連載中
前世。
尾崎初希は、秋里知生と彼の愛人・山辺淑美のことで言い争っていた。
次の瞬間、二人は揃って七年前の結婚式前夜へと戻っていた。
潮見台の高層マンション。
婚姻届はまだ提出されていない。
結婚式の引き出物も、綺麗に並べられたままだった。
秋里知生は冷静に告げた。
「俺たちは夫婦になるべきじゃない」
「結婚式は中止だ」
「慰謝料として、会社の株式十パーセントも渡す」
初希はそれを受け入れた。
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けれど、元夫はまだ知らなかった。
彼が大切にしている可愛い恋人には、もう一人別の男がいることを。
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秋里とキスしているところを見つかった山辺淑美の言い訳はこうだった。
「これはフランスの頬へのキスのマナーを教えていただけです!」
「彼は私のことを妹だと思っているだけです!」
そう。
血の繋がっていない妹。
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後日。
秋里は初希のマンションの前に立ち、彼女へプロポーズした。
「もう一度、俺にチャンスをくれ」
初希は、彼の手を一本ずつゆっくりほどいた。
「もう一度人生をやり直して」
「その結末がまたあなたと結婚することなら――」
「私は、あの事故で死んだ方がましだった」
彼女は振り返らず、マンションの扉の向こうへ消えていった。
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その様子を、あの腹黒い物理学教授は車のそばから長い間見つめていた。
そして嫉妬した彼は、初希を抱き上げて車へ連れ戻し、意地悪そうに笑った。
「俺は違うよ」
「俺は一人っ子だから」
「そんな変な妹なんて、何人もいないからね」