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姉が私の婚約者と駆け落ちした――身代わりで姉の盲目の婚約者に嫁いだ私を、彼は本当はずっと愛していた
姉が私の婚約者と駆け落ちした――身代わりで姉の盲目の婚約者に嫁いだ私を、彼は本当はずっと愛していた
Roll Bunny
恋愛現代恋愛
2026年09月17日
公開日
2.5万字
連載中
沢田家の双子の姉妹は、同じ日に嫁ぐことになった。 姉・美和は東雲商社の次男・東雲景一へ。 妹・千夜は、香坂家の婿入り予定の神楽悠人へ。 それぞれ幸せな結婚を迎えるはずだった。 ――あの日までは。 結婚式当日。 姉は「お守りを交換しましょう」と言って、千夜を東雲家の花嫁車へ乗せた。 車が出発する直前。 千夜が見たのは、本来なら自分の夫になるはずだった神楽悠人が、姉の手を握っている姿だった。 花嫁の白い布を上げた瞬間。 千夜は気づいた。 そこにいた新郎は―― 義兄になるはずだった東雲景一だった。 自分は、実の姉と愛した人に騙されたのだ。 千夜は無理やり東雲家へ嫁ぐことになった。 毎晩、姉の声を真似して話す。 清めの部屋に閉じこもり、深夜になるまで出てこない。 新婚初夜を避けるために、足の指を痛めるほど必死だった。 彼女は思っていた。 夫は目が見えない。 身体も弱い。 何も気づいていないのだと。 けれど―― 姉と神楽は、すでに新婚初夜を共にしていた。 もう元に戻すことはできない。 家族はすべてをなかったことにしようとした。 母親は涙ながらに千夜へ頼んだ。 「東雲さんに気づかれる前に……早く子どもを作って」 神楽悠人は千夜を引き止めた。 「元に戻さないなら、この秘密をすべて暴露する」 そう脅された。 千夜は東雲家で、毎日息を潜めるように暮らした。 けれど彼女は知らなかった。 目の見えないはずの夫は―― 花嫁の顔を初めて見た、その瞬間から。 すべてを見抜いていたことを。

第1話 姉と私の好きな人が駆け落ちした

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