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潔癖すぎる姉に「汚い」と嫌われた私――なら彼女の婚約者を奪って、彼まで私の側へ染めてしまいます
潔癖すぎる姉に「汚い」と嫌われた私――なら彼女の婚約者を奪って、彼まで私の側へ染めてしまいます
Yukiii
恋愛現代恋愛
2026年09月17日
公開日
2.6万字
連載中
九条彩香には、極度の潔癖症があった。 彼女は私が自分の着物に触れたことを汚らわしいと嫌悪し、使用人に命じて私の服を剥ぎ取らせた。 そして雪の中で、大勢の人々の前で着替えさせた。 さらに、私の母が作った雲片糕を「汚い」と言い、母の口を無理やり開かせ、一つずつ押し込ませた。 九つ。 母はそのまま、喉を詰まらせて命を落とした。 私は母の亡骸を抱きしめながら、彼女へ礼を言った。 すると彩香は、便座カバーを作り替えた赤い布を一枚、私へ投げ渡した。 「これを花嫁衣装にでもすれば?」 「私が里帰りする日に、藤原家の使用人にあなたを迎えに来させるわ」 そう言われた私は、赤い布を大切に抱えて、嬉しそうに部屋へ戻った。 そしてその後。 私は地下牢から彩香の婚約者・藤原佑真を引きずり出した。 何度も頬を叩いた。 そして、そのまま彼の上に跨った。 「汚いものが嫌いなんでしょう?」 「なら見てみればいい」 「汚れてしまった婚約者を、それでもあなたは欲しがるのか」 三か月後。 藤原佑真は私の家の広間に座り、彩香の目の前で告げた。 「彩香さんとは結婚できません」 「俺を救ってくれた女性がいる」 「その人と身体を重ね、もう彼女を妻にすると約束しました」 彩香は彼へ駆け寄り、腕を掴んだ。 「誰なの?」 「その女は、一体誰なのよ?」 彼の視線は、彼女の肩越しに扉へ向かった。 私は慌てて後ろへ隠れた。 彼は静かに目を伏せる。 「誰かに強制されたわけじゃない」 「俺自身が望んで、彼女を妻にするんだ」 三年後。 博多の小料理屋の前。 私は向かい側の寄席の前に停まった一台の黒い車を見た。 窓がゆっくりと下がる。 彼は顔を上げ、私を見つめた。 「でも、俺は待てる」 「柊月」 「俺は、君を待ち続ける」

第1話 母の窒息死

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