作家インタビュー:川上とむ——いいものが書けたぞ! って満足いくようになりました。ネオページ編集部

――自己紹介をお願いします

川上かわかみとむと申します。『ハリー・ポッター』(J・K・ローリング、静山社)シリーズや、辻村美月さんの作品が好きです。『魔女の旅々』(白石定規、SBクリエイティブ)に影響を受けながら作品を執筆しております。


――ご自身の作品について教えてください

現在は『海魔法使いの少女は恋も仕事も手を抜かない~助けた王子は海底人!?~』を連載しております。異世界恋愛ジャンルの作品です。

実は異世界恋愛を書くのは初めてなんですよ。スローライフ系で、男性読者にも楽しんでもらえるもの、を目指して執筆しています。


――おすすめのシーンはありますか?

キャラたちが集まってデザートを食べるシーンがあるんですが、みんなで和気あいあいとしている、物語とあまり関係ない日常のようなシーンになっています。

ここは楽しく書かせていただきました。自分ではこのシーンがとても好きですね。


――日常、ほのぼの、飯テロがつまった作品なんですね

そうなんです! イタリア料理をメインに描写しているので「美味しそうだな~」という気持ちも一緒に楽しんでいただけたら嬉しいなと思います。


――川上さんがネオページを利用し始めたきっかけはなんですか

最初に現在の担当編集さんにお声がけいただいたんです。それでサイトの存在を知りました。

新しいサイトですから、ほかの作家さんも一斉スタートになるじゃないですか。みんなで一緒に始める、というのは楽しそうだと。なので参加しようかなと思って。


――怪しいな、とは思いませんでしたか

すでに他社様から書籍化打診を受けたこともありますので、突然のスカウトにも抵抗感や驚きはあまりありませんでした。

スカウトされることもあるだろうな、といいますか。


――サポートプログラムの魅力はなんだと思いますか

原稿料がいただけるというのはすごく大きいです! 担当さんにフィードバックもいただけますし、精神的に安定しますよ。


――原稿料は受け取られましたか

何度もいただいております(笑)


――差し支えなければ、なにに使ったかお伺いしても……?

資料用の書籍とか、お茶菓子代になってます。いろいろなものに使わせていただいてますよ。


――「原稿料を支払う」というモデルについてはどう思われますか

広告収入の一部を作家に還元……という仕組みは以前からありますが、作家個人と契約を結んで原稿料を支払うというのは画期的ですよね。


――今現在不安なこと、困ってることはないですか

今は大丈夫です(笑)。新しいサイトということもあり、契約を結ぶまでは不安でした。

現在は不安もなく、楽しく執筆させていただいています。


――契約作家になってから、なにか変化はありましたか

趣味で書いていたものがきちんと仕事になったな、という気持ちの面での変化が大きいです。

好きな時に書いて載せて、だったものにハリが生まれたなと感じています。


――ほかのサイトはつかってますか

カクヨム、小説家になろう、アルファポリス、ノベルアップ+の4つを使っています。


――川上さんの当初の主戦場はどのサイトだったのでしょうか

最初はカクヨムさんを使ってましたね。


――今の契約内容には満足していますか

大満足です!


――原稿料ですが、もっと増えたらいいなと思いますか

そうですね。現行でも十分なのですが、NSP賞で受賞させていただいたおかげで次作品の文字単価が上がったというのが、実力が認められたようで純粋に嬉しかったです。


――連載もコンテスト参加もしていただいて嬉しいです!

いえいえ。むしろこちらこそ、選んでいただいてありがとうございます(笑)。


――担当編集がついたメリットはなにか感じていただいてますか

まずフィードバックを定期的にいただけるので、悩んでいるときに相談できるのはすごいことだと思っています。

修正する際の提案もいただきますし、勉強させていただいてます。


――担当者のサポートの感想はどうですか

メールなどの連絡にすぐ対応していただけるのでありがたいですね。聞いたことにすぐ答えてくださるので安心します。


――担当者とはどんな話をしていますか

いやあ、お忙しそうなので全然。まだ作品の話しかできてないんですよ。今後も連載させていただく予定なので、また色々ご相談させていただくことになるだろうなと思います。

その過程でもっとお話できたらいいですね。仲良くやっていけるように頑張らせていただきます。


――モチベーション維持のための工夫はありますか

うーん、一番よくやっているのは「書く場所を変える」ことでしょうか。

普段は自宅で作業をするんですが、息詰まったらカフェに行ったり、もっと遠いところへ出向いて1~2泊しながら作業してみたり。

場所を変えてもだめだったらもう寝てしまって、次の日の自分に任せてしまうんですけどね(笑)。


――違う場所へ行く、というのがスイッチの切り替え手段なんですね

そこまで考えたことはなかったですが、言われてみたらそうかもしれません。


――特に好きな場所などはありますか? よく行くカフェがある、とか……

自宅から徒歩圏内に行きつけのカフェがあるので、そちらで執筆することもありますね。

あとは猫カフェに行って、猫たちに癒やされています(笑)。


――執筆過程で感動したことはありますか

感動かあ……。連載を始めてからも公募に出すことがあるんですが、選考を通過することが増えました。

腕が上がっているんだなって感じて嬉しいですね。書きたかった表現がパッと出てきたときとか、会話劇がテンポよく書けたときですかね。

あとは連載作品に読者様から感想をもらえたときは、天にも昇る気持ちになります。


――ご自身は応援チケットを使われましたか

知り合いもネオページで活動してますから、その人が更新したときとかに使ってます。3枚しかないので使い方どうしようかな、とか考えますね。せめて5枚くらい欲しいです。

ネオページってユーザーレベルがあるじゃないですか、レベルに応じて増えてくれないかなあと思っています。


――注目しているジャンルは何ですか

現代ラブコメがすごく流行ってる気がします。次の波はこれが来るんじゃないかなって。もちろん今も人気があるジャンルだとは思うんですけど、ドタバタ系のラブコメが、今後はもっと売れるんじゃないかと。

異世界恋愛モノが増えているのでそれもアツいなとは思うんですが、それを超えてくるかも! と。なので今、練習しています(笑)。


――最近のネオページはどんな感じだと思いますか

まだ読者様が少ない印象はありますが、知り合いの作家さんたちの中でも『ネオページを使い始めた』という方が増えてきていますね。

使い勝手もサービス開始当初からどんどん良くなっていますし、作家さんも読者様も、これから徐々に増えていってくれると嬉しいです。


――同じ担当同士の作家さんが交流したりということもあるそうですね

オフラインイベントが実施されたら顔を合わすこともあるかもしれないですよね。楽しみにしてます。


――頑張ります!ほかの方の作品は読まれてますか?

転生、千里を駆ける』というトベ・イツキさんの作品や、オデットオディールさんの『白百合乙女と黒い騎士』を読ませていただいてます。

基本、男性向けも女性向けも読みますが、執筆が忙しくなるとなかなか読めないのが悲しいところなんですよね。


――積読はたくさんあってもいいもの……ですよね⁉

そうですよね(笑)。本当は読むのも書くのもそれぞれしっかり時間が取れるのが理想的ではあるんですが。


――あれもこれもやりたいと時間がない! ってなっちゃいますよね

いや本当に。小説のほかにもやりたいことっていっぱいありますからねえ。


――未登録の方に向けて一言お願いします!

新しいサイトですから、自分の作品の露出がすごくやりやすいですよ!  コンテストも受賞=契約だし、商業デビューの敷居がすごく低いです。悩んでいるなら応募してしまおう、くらいの気持ちでの参加がおすすめです。

とりあえず使っとこう、みたいな気持ちでもいいと思います。見てもらえるキッカケはたくさんあったほうがいいですから。


――「人に見せつけるぞキャンペーン」とかどうですか

あはは、なかなか見ないですね(笑)。他社さんは自分のところ以外に載せないで!  って感じですけどネオページさんは契約作品も他サイトへの掲載OKですし、呼び込めるかもしれませんね。

※契約作品の転載に関しては文字数に制限があります。


――転載については、作品を知るきっかけがたくさんあったらサイトにも遊びに来てくれないかなあ、という考え方をしています

そうなんですね。他のサイトでは契約作家さんは抱え込んでしまいがちですけど、ネオページさんは逆に開放的なので驚いています。


――任意のお願いという形ですが、転載していただいてからPV伸びたりはしましたか

結構、流入はあると思っています。この調子で、少しでもネオページさんへ貢献できたらいいなぁと思っています。


――ネオページが他所に勝てそうなポイントありますか

まずは表紙機能ですよね。それからランキングが特殊なので作品を探すのもすごく楽です。

エディター機能だと、プレビュー画面が常に表示されているのが個人的には便利だし嬉しいです。

アプリ版、スマホ版の表示も見やすくなってきているし、いいこといっぱいですよ。


――川上さんの今後の夢はありますか

すでに1本書籍化させていただいてますけど2本目いきたいな、と……! コミカライズ原作とかもやってみたいです。


――広がりそうなものをなんでも、という感じでしょうか

そうですね。メディアミックスのお話なんかは「ぜひお待ちしてます!」くらいの熱量でいます(笑)。


――活動していく中でネオページに将来性はありそうですか

ネオページさんって電子書籍や版元と繋がったメディアミックスを進めていこうとしているじゃないですか。実現したらすごいと思うんです。だから楽しみにしてるんですよ。


――専業作家ですか?

ガッチリではないですけど、“ほぼ”専業くらいの温度感ですね。でもリモートでの副業もやっていて、そっちは全然別のことをしてます。


――ほかの作業もやりながら執筆、というのは大変ではないですか

契約作家になってからは執筆をメインに据えてスケジュールを組んでいるので意外とそうでもないんですよ。執筆作業は大好きなので辛いと思うこともないですし。


――よかったです! 引き続き来月の原稿もよろしくお願いします!

あはは、頑張ります(笑)。


――執筆していて「自分ってこういうの好きだよなあ」みたいなものありますか

基本的には「やさしい世界」を書くのが好きですね。スローライフ、ほのぼの、日常系の世界観のものはよく考えている気がします。スロライは今後もいっぱい書きたいですね。


――ぜひ担当編集にプロット送りつけてください!

そうさせていただきます。おそらく異世界恋愛モノになると思いますけど(笑)。


――お休みの日は、執筆以外はなにをしていますか

カラオケが好きなので、カラオケは頻繁に行きますね。映画も好きです。インプット目的でもあるので、執筆関連になってしまうかもしれませんけど。


――映画だと、最近はなにをご覧になったんですか

『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』(古賀豪、2024年)を観ました。あとスターツ出版さんの『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(汐見夏衛、スターツ出版)も観ましたね。


――ジャンルが全然違いますね

本当ですね(笑)。バラバラなんですよ、なんでも観ます。


――マンガとかはどうですか?

最近は活字ばっかり読んでいますね。コミカライズ連載中の作品にはなりますが、『図書館の天才少女~本好きの新人官吏は膨大な知識で国を救います!~』(蒼井 美紗、KADOKAWA)という作品があるのですが、これがかなり面白いです!


――研究なさっているエンタメの幅がすごく広いですね

えっ、そう見えますか?(笑)。


――アウトプットのときに情報が渋滞したりしませんか

いわゆるスランプとかですかね? 今のところはなったことないですね。

書きたいものが多いほうが良くて、3本くらい同時に書き進めたりすることもあるんですが、これは1作品書けなくなっても「まあ別の作品を進めればいいか~」と切り替えられるからでもあるんです。


――それはすごくいいですね! 筆休めに筆をとっておられるんですね

契約作品が全然書けなくて焦ることもしばしばありますけどね(笑)。原稿落としたくないですから、今のところはなんとか頑張っています。


――今後ネオページに期待することはありますか

普段から作家に寄り添ってくれるので結構満足してますよ。でもそうですね、システム面の話でひとつだけ。

コメントをいただいたときに少し見づらいなと思ってます。通知は来るんですが、どの作品の何話についたのかがわからないので。あと、今は予約投稿が5分刻みで設定できますけど、1分刻みだった時が個人的には好きでした。

これは個人差もあるだろうし仕方ないのかもしれないけど。あとはもう読者さんがもっともっと増えてくれたらいいですね。


――読者向けイベントの企画考えます!

ありがとうございます。私もXで読みに来てね~とか発信するんですが、なかなか……個人での活動の限界を感じます。

ネオページさん文学フリマや2024年の冬のコミケにも出てましたよね。ああいうところから認知が広がるといいなと思います。私も今度は遊びに行きたいです。


――地方イベントもブース出したいと思っていますのでお近くの会場のときはぜひ!

私は西日本の会場のどこかだとお邪魔しやすいですね。地方会場の出展期待してます(笑)。

最近盛り上がっているようですから、目立てたらすごく効果があると思っています。

編集者さんに原稿読んでもらう企画やってましたけど、あれいいですよね。今後もやってもらえると楽しそうだなと思ってます。楽しみにしていますね。


――まだネオページを使っていない方へ一言お願いします

表紙を作れる機能がすごくいいなと思っているんですけど、全然見栄えが違いますからぜひ活用すべきだと思います。

あとランキングの種類が豊富なので、かなり上位に載りやすい印象がありますね。

今は、新しく始まった場所なので露出がしやすいというか、見てもらいやすい環境だと思います。

応援チケットもありますから目に見えて応援したり、されたりっていうのがわかるのも楽しいですよ!


――最後に、ファンの皆様へひとことお願いします!

いつも読んでくださって本当にありがとうございます。

読者様あってこその作家ですので、今後とも応援よろしくお願いします!


――今後ともご期待に添えるよう頑張ります! 本日はありがとうございました。


海魔法使いの少女は恋も仕事も手を抜かない~助けた王子は海底人!?~ 海魔法使いの少女は恋も仕事も手を抜かない~助けた王子は海底人!?~ 異世界恋愛 | 人外ラブ 川上とむ 19.7万字 爽快ほのぼの純愛 ブックマークブックマーク 読む


上部へ移動