「宇宙一〇〇な小説！・・・たぶん！」レビュー募集企画に、たくさんの素敵なレビュー投稿をありがとうございます！
第3回のテーマ「恋愛編」に沿った作品に寄せられたレビューの中から、運営チームが特に魅力的だと感じてピックアップした4件をご紹介します！
①
レビュー詳細
拓真に一目惚れした、5歳の"みくに"はスーパーガールになり、常人離れした能力を獲得し、悪を退治する使命を担います。 恒例行事になるほど告白をしまくっているみくにですが、まっすぐで力強い拓真への想いは宇宙一だと思います。 5歳から30年の時を経ても色褪せない一途な恋心がプロローグからも読み取れます。 この二人が今後どうなっていくのか、これからの展開が楽しみです。
また、拓真は幼いころから悪に堕ちる運命を受け入れていますが、みくにとの希望を思い描く場面があり、読んでて胸が締めつけられるような切ない気持ちになりました。 30年間、全力でぶつかってくるみくにを鬱陶しいと思いつつ、拓真の心の支えになっているのかもしれないなと思いました。
拓真が言う、悪に堕ちるとはどういうことか? 王崎家の呪縛や、強大すぎる父の存在も気になるところです。 昔のテレビ番組やアイドルグループなど、時代を感じるものが出てきます。 懐かしい気持ちが物語の中に起伏を生じさせていて、良い効果をもたらしていると思いました。
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②
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風景写真家に憧れるマイロは不本意な仕事をしている。王女であるミラ姫を尾け回し、その日常をゴシップ誌の記事にすることだ。彼女のいるところなら大学でもカフェでもカメラを構えて何時間でも出待ちをする。会社での評価を上げて希望の部署へ異動するには、ミラ姫のスクープを撮るしかないと思っているのだ。
尾け回されているミラ姫はしつこい記者やカメラマンにうんざりしている、と思いきや、とても親切で好意的。特にマイロに対しては意味深な行動を次々と取り、彼の気を引こうとおしゃれをしたり、休日のマイロを逆に尾行したり。
一国の王女が一般庶民、しかもパパラッチに想いを寄せているなんて誰が考えるだろう。ミラ姫の思わせぶりな言動のすべてにマイロは気がつかず、ふたりの思惑はすれ違いにすれ違いを重ね、読者は胸をキュンキュンさせながら床でのたうち回って身悶えするしかない。
頼もしくて個性的なミラ姫の護衛たちとともに、少しずつ進展していくお姫様とパパラッチくんのじれじれの恋愛模様を見守りましょう！
対象作品
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③
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「『付き合うなら断然ギャルが良い』という紫崎くんの好みの女の子に少しでも近づくために、黒崎真白、ギャルになります！」･･････これだけ聞けば、好きな人のために頑張る健気な女の子の奮闘物語なんですがね。これだけ聞けば。
実態は、次々と襲い来るツッコミどころの波状攻撃。クラスメイトたちは「どうしてこうなった」と頭を抱え、読者は「ちがうそうじゃない」と鈴木○之になること受合いのハイテンポコメディです。朱美ちゃん(真白ちゃんの親友)の「お前のそれはギャルじゃねーよ！ギャグだよ！！」というツッコミがまさにその通りすぎて(笑)
真白ちゃんと紫崎くんの攻防(？)と、それに対する朱美ちゃんやクラスメイトたちのツッコミが本当に小気味よく展開されていくため、完結作ということもありサクサク読み進めることができました。
敢えて多くは語りませんが、衝撃のラストも必見ですよ。
対象作品
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④
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私のように切ない恋愛小説が好きな方に刺さる作品だと思います。本能ではどうすればいいのか分かっているのに好きな気持ちのほうが溢れ出てしまってどうしようもないのが恋なんだと本作を読んで改めて実感しました。そんな風に人の心がままならないことが巧みに描写されていました。 でもこのような苦しい恋も苦い思い出だけではないのが救いです。苦しいことも悲しいことも昇華されて美しい思い出だけが心に残る――まさにタイトル通りの帰結です。ヒロイン・沙耶がそんな心境になれたのも、彼女が苦しい恋から抜け出して現状に満足できるようになったからでしょう。だから切ない恋愛話がメインでも、悲しい気持ちのまま読了しないで済みました。
対象作品
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当選および賞品受け取りについて
レビューが選出された方には2025年5月中にサイト内のメッセージにてご連絡いたします。Amazonギフトカード送付は、2025年6月頃を予定しています。
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