連載中·最近更新:内緒のお茶会·2024年07月30日 19:04
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あらすじ
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――ブラック・ラック。ダンジョンの深奥に向かう真っ白な穴を、人はそう呼んでいる。


許可のない人間は、ダンジョンへの立ち入りは禁止されていた。
それは当然、危ないから。特に「トウキョウ0番」と呼ばれる大穴なんかは、歴戦の冒険者でも足踏みするくらいだ。

でも、子供たちがこっそりダンジョンで度胸試しをするなんて言うのは普通だ。大抵の場合は治安局に捕まったうえで親にこってり絞られるか、それを掻い潜ってもモンスターに半殺しにされたり、あるいはダンジョンにとりこまれておっ死ぬのがオチだけど――僕は違った。

ダンジョンで手に入るモノは金になる。両親が死んで妹を養わなければいけなかった当時の僕にとって、それは子供でもできる貴重な収入源だった。

ダンジョンに無許可で潜り始めて何年たっただろう。
ダンジョンの最深部で僕は、学校の先輩と出会った。

トウキョウのごく一般的な高校生だった僕と、高嶺の花の「先輩」。
本来交わらないはずだった僕たちの運命が、交じりだす。
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ネオ・デビュー2024-07-30 19:02創意工夫ありし者作者のひとりごと
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