あらすじ
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今年もやって来た暑い夏の到来。 木の片隅で羽を宿した成虫になるために、いつの日か、素敵な昆虫ライフを夢見た一匹のセミがいた。 彼には名前はなく、セミ社会では個体番号の731(セミイ)と名乗っていた……。 しかし、大人になるために地上に出た際、人間の天埜川芒次(あまのがわぼうじ)の策略により、捕まえられて食べられる? はめになったが、その芒次の姉、邪音(じゃね)から鬼のように叱られて、命を助けられる。 そんな人間の優しい温もりに触れ、邪音に恋い焦がれた彼は『人間になりたい!』と、セミが羽を休めたいつもの村にて、長である長老を訪ねるのだが、長老から人間にはなれることはある植物によって可能だが、代わりに失ってしまう代償があると告げられる。 しかし、731はそれもお構い無く、人として生きる選択をした。 だが、人間になったものの、喜びは束の間だった。 人間の瀬三居(せみい)と名を語り、邪音とのコンタクトをとる最中、偶然再開した長老から強烈な宣言をされる。 セミから人間の体への急激な変化に負担をかけたせいか、成虫のセミのように華やかに散っていく数日の命と追い討ちされるのだ。 余命短き瀬三居の生涯。 愛しの邪音との恋物語はどうなるのか……。 閉じる
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ネオ・デビューネオ・デビュー2025-04-17 12:10創意工夫ありし者創意工夫ありし者作者のひとりごと作者のひとりごと
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つけとレビュー
ファンタジーのようなラブコメやコント集などの執筆を得意としている物書き作家です。 会話文主体のライトノベル(ライト文芸)と、純文学を合わせた独特の文法で、好きなジャンルはファンタジーやラブコメです。 誤字脱字には充分に気を付けて投稿しています。 よろしくお願いします。閉じる
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