私の母の遺灰を踏みつけた夫は、私が心臓発作で死んでも見捨てた
連載中最近更新:第十一話 京都の朝の光2025年11月05日 19:15
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あらすじ
詳細
実石璃恵は、母親の多額の治療費という恩義から、御沢財閥の後継者である光平との三年間の契約結婚を受け入れた。それは、愛のない、冷徹な取り引きだった。光平は躁鬱症を抱え、璃恵に対して常に冷たく、言葉数も少ない。璃恵は耐え忍び、契約が満了する日をひたすら待ち続けていた。 しかし、契約終了まであと三ヶ月という頃、光平の幼なじみで、御沢家との縁も深い北園夢衣が突然現れ、「光平の子を妊娠した」と告げる。光平は夢衣を強引に御沢家に迎え入れ、璃恵は正妻でありながら、部屋を追い出され、夢衣の世話役同然の扱いを受けるようになる。夢衣は陰で嫌がらせを繰り返し、ついには璃恵が大切にしていた母親の骨壺を故意に割り捨てる。その時、光平が放った「ただの灰だろう」という言葉が、璃恵の心を完全に凍りつかせた。 心身共に限界に達した璃恵は、心臓病の発作に倒れながらも、光平に助けを求めるが、夢衣の偽りの涙と「子供が!」という言葉に動揺した光平は、璃恵を見捨てる選択をしてしまう。全てを悟った璃恵は、契約を破棄し、離婚届けを置き、光平が昔適当に渡した安物の尾輪だけを置いて、静かに御沢家を去る。 後に全てが嘘であったと知った光平は、激しい後悔に苛まれるが、もはや璃恵の心が自分に向けられることは二度とない……閉じる
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創意工夫ありし者創意工夫ありし者2025-11-05 19:15ネオ・デビューネオ・デビュー2025-11-05 19:15作者のひとりごと作者のひとりごと
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