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あらすじ
詳細
森本青葉は、四条千弘を五年間、ひたすら愛し続けてきた。
彼にすべてを捧げて、ようやく迎えた――婚姻届を提出する、その日。
けれど彼は現れなかった。
代わりに役所に現れたのは、「余命わずか」と語る初恋の女と並んだ、彼の姿だった。
その瞬間、青葉の中で何かが静かに切れた。
やがて青葉は、一本の電話をかけた。
「……一千億。振り込まれたら、結婚する」
その日のうちに――青葉の夫となったのは、K市で“最も高貴な男”と呼ばれる存在、伊谷健史。
だが彼は、眠りの“植物人間”だった。
この結婚は取引。そう思っていた。
誰にも遠慮することなく彼に話しかけ、気まぐれに触れ、状態を確かめる日々。
けれど青葉は知らない。その男は、すでにすべてを“聞いていた”ことを。
彼は彼女の声に耳を澄ませ、やがてそれを待ち、求め、手放せなくなっていく。
触れられるたび、抑えきれないほどに心が揺れていた。
――そして、ある日、千弘が現れ、跪いて復縁を懇願する。
「頼む、戻ってきてくれ……!」
青葉はただ、冷たく笑った。
「お断りします」
追い詰められた彼は叫ぶ。
「いつ目覚めるかもわからない男のそばにいるくらいなら、俺のところへ――!」
その言葉が終わる前に、“目覚めるはずのない男”が、静かに歩み寄り、青葉を抱き寄せた。
「……誰が、目覚めないと言った?」
低く囁くその声は、どこまでも甘く、危うい。
「青葉。今まで君が俺を守ってくれた――これからは、俺が君を守る番だ」閉じる 応援チケット
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創意工夫ありし者2026-07-29 17:53
作者のひとりごと2026-04-22 11:38
ネオ・デビュー2026-03-25 16:54