あらすじ
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深夜の残業帰り、プログラマーの花崎詩音は、凄惨で手際の良い殺人現場を目撃してしまった。口封じの注射器、暗闇の中から迫る足音、彼女は素足で冷たい路地を逃げ惑い、かろうじて命を取り留めた。家の扉はまだ施錠されていなかったが、二人の男が「警察庁」の名乗りで現れ、身分証を提示した。 先頭に立つ男、警視正の筱原徹は、冷たい表情で告げる。「君は国際犯罪組織『グレーフォックス』の最重要抹殺対象だ。警察内部にも浸透がある。通常の保護は、死を招くだけだ」。 生き延びる唯一の方法は、彼と結婚登録を行い、「筱原詩音」として完全に彼の保護下に消えること――。 荒唐とも思える《保護協力契約書》に署名した詩音は、過去に別れを告げ、彼の冷たく安全なアパートで暮らすことになる。常に監視と試練の目にさらされながら、新婚妻を演じ続ける日々。 ある夜、刺客が追跡してきて、ビル全体が闇に包まれた……。徹の姿はなく、詩音は監視画面の前でひとり冷や汗を拭い、キーボードに最初の反撃コードを打ち込む。 やがて、かつて婚姻契約で彼女を縛っていた男は、片膝をつき、別の指輪を彼女の指にはめながら、かすれた声で言った。「契約……永久のものに、アップグレードしてもいいか?今度は、任務じゃない、ただの真心だ」。閉じる
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創意工夫ありし者創意工夫ありし者2026-04-22 19:06ネオ・デビューネオ・デビュー2026-04-22 19:05作者のひとりごと作者のひとりごと
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