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第17話追放宣言 メイド親子と共に

 朝になり目が覚めると身動きが取れない なんでだろうと周りを見ると、アリアが一緒のベッドで抱きついて幸せそうな顔で寝ていた。


 昨日の夜のことを、思い出しながら頭を抱えてしまう けっして、アリアとむふふなことはしてはいないんだが アリアの告白を受け、マトモな返事も返すことが出来ず固まっていると、アリアの方から


「返事はすぐにはいりません それに、私はこれからはレイ様専属のメイドとして、付いていくつもりです ですからその旅の間にレイ様を私に惚れさせてみせます 私は有能なメイドなんで言ったことは実現させてみせますよ 覚悟してくださいね」となんとも可愛らしくやる気に満ちた顔で宣言して頬にキスをしてくる。


 は~ 昨日の状態から立ち直ったのは嬉しいことだが女ってこの年からでも凄く強いんだな


「レイ様、私昨日そのまま寝てしまって その~身だしなみを整えたいのでお風呂使わせてもらっていいですか?」


 アリアも女だから、やはり気になるよな あれならクリーンを使ってきれいにしていいんだが クリーンできれいになるのと、お風呂できれいになるのではまったく違うらしい。


 そもそも入浴じたいが、貴族でもごく一部の贅沢なのでそれが日常になりつつあるアリアには、もはや入浴しないという選択肢はないのだろう。『レイ様も一緒に入ります?朝から気持ちいいですよ♡』アリアは、無意識なんだろうがその言葉はヤバイから気をつけてほしい。


 俺は昨日入ったからということで、遠慮して上に戻るとそこにはメルヴィスが少し離れた距離でソワソワしながらまっていた。


「レイ様おはようございます 昨日は、その あっアリアとそのー」


 あーあれだよね メルヴィスは人を見る目があるし娘のことだからアリアが俺のことを好きだってことは気づいていてもおかしくないな 


 なんと、説明したらこれは正解なんだろう アリアに手を出したというのも問題しかないし 手を出さないのも意気地なしみたいな風に言われかねない。


「はっきり言おう アリアには、手を出してはいない いないが一緒にベッドでは抱きしめながら寝た 昨日辛いことがあったらしく泣いていたから慰めるのも含めて」


 俺は、正直に言った ここで嘘をついてもややこしくなる可能性があるなら正直に言ったほうがマシだ


「そうですか アリアの気持ちは、わかりましたか?あの娘は一途な娘ですからどうか無下にはしないであげてください」


 これは、母としての素直な言葉なのだろう おれはメルヴィスの目を見て ハイと頷いた


「今日こちらに来たのはこんな話をしにきたのではないです 当主様がレイ様をお呼びです クソガ、ゴホン次期当主であるお兄様も一緒に話があると」


 今間違いないなくクソガキって言おうとしたよな 昨日アリアを襲おうとしたから確かにそうなんだが、つまりメルヴィスも昨日の件はしっているのだろう


 そもそもアリアは、昨日どうやって逃げてきた?メルヴィスが助けに入り逃げれたんじゃないのだろうか だからメルヴィスはクソガキと


 俺は身だしなみを整えて、すぐに屋敷に向かった 親子二人で話があるってことはつまり追放する気なんだろうな ついに来たか 俺自体はいつされても良かったんだが追放かー



 メルヴィスと屋敷に向歩き親子の元へ向う その時に兄のスキルを聞いて どうせ追放されるんだから手土産くらい貰わないとな考える。


 トントン「当主様おまたせいたしました ただいま言われたように連れて参りました」入れと中から聞こえ扉を開けるとニヤける親子の顔があった。


「まったく毎回ながらこの能無しは、人を待たせおってなにを考えているんだ これだから能無しは使えなくて困るが、それも今日までだ 喜べ能無し 今日今をもって、お前を屋敷から追放する。


 昨日、次期当主として学びを終えて帰ってきたこのマーケドッグと補佐のトーボェの前に能無しがいては害にしかならんからな 分かったならさっさと出ていけ』


 親子二人は満足した顔で、手をしっしと振りこちらに興味が無くなったかのように顔を背けた。


「当主様申し訳ございますん 一つお話をよろしいでしょうか? 昨夜は我が娘のアリアが次期当主であるマーケドッグ様からの夜の誘いを断り恥をかかせてしまいました たかがいちメイド風情が次期当主様からの誘いを断るなど言語道断 メイドとしての教育が行き届かずメイド長として謝罪致します 責任についてですが 恥をかかせた娘と教育が出来なかったメイド長として、本日で出て行かせていただきます 後任のメイド長は、皆有能なもの達なので大丈夫だとおもいます」そこまで言うと、メルヴィスは背を向け出て行こうとする。


 そんなメルヴィスに向かってとんでも発言してくるバカがいた。


「おい こらまて お前達メイド親子二人が出ていくのは当然だ 俺に恥をかかせたんだからな だが責任のとり方が間違ってるだろう 今すぐあの勘違い女の娘を連れてこい 責任の取らせ方を親子二人にしっかりと体に教え込んでやるよ」


 プチっとなにかが切れた音が聞こえた 俺はこのクソガキがなにを言ったのか理解した瞬間、肉体強化

 を最大にして思い切り顔を殴り飛ばした。


「このクソ野郎が なにを勘違いしているんだ?責任の取らせ方?ちがうだろ お前がすることは、まずアリアとメルヴィスへの謝罪だろ たかが次期当主ってだけでなんの権限もないクソ野郎が体になにを教え込むっていってんだ 逆に俺が今から教えてやるよ 能無しに教わるんだ これから、テメェは無能野郎だ」


 俺が2発目を顔に向けて拳を振り上げると、メルヴィスが拳を抑え、首をふり 泣きながら止めに入ってくれた。俺は、殴るのをやめて首を掴みマーケドッグの耳元に静かにだが殺意を込めながら告げた。「アリアにちょっとでも、触れてみろ 次は首と胴体がサヨナラするまで殴り続けてやるからな」 ふんっと突き飛ばし メルヴィスと共に屋敷を出ていく

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