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七海トモマル
文芸・その他純文学
2024年07月30日
公開日
9,003字
完結済
青年が列車に乗っている。季節は夏、とても暑い。
青年は夏に会いに行くために列車に乗っている。
「ねぇ」
私の隣で、子供の声がする。
「夏の話をしてよ」
青年は列車の隣にいる子どもに請われるままに、
夏の物語を語りだす。
青年が少年だった頃、彼は夏休みの友に出会った。
これは夏休みの友と過ごした、夏の物語。
全てが過剰なほどに輝いていた、
あの夏の思い出。
本文
第1話 夏から