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第三話 後説 ファーストフードへ行くお知らせ

 一区切りついたので、縁、結び、一本槍はロビーへと帰ってきた。


「お疲れ様です、お義兄さん、姉さん」

「お疲れ様です、一本槍君」

「はいよ、お疲れ様、いや~ダイジェストだったけど、一本槍の行動が見れたね」

「ああ、俺達と違って、容易く他者をどうこうしないな」

「良かった良かった、ま、その話は、ファーストフードでしようか」

「お、今日はチェーン店か」

「そりゃ未成年者を夜まで連れ歩けないでしょ、だから速く止めたんだし」

「おお、そりゃそうだ……んじゃ、さっさとログアウトしちまうか」

「おいさ」


 ログアウトをして、帰身支度を済ませてロビーへと向かった。

 荒野原姉弟は先に来ていた、長谷川は2人へと向かう。


「お義兄さん、お久しぶりです」

「ああ、あきら君、久しぶりだね」

「んじゃ、ファーストフードに行こうか」


 3人はファーストフード店へと行く。

 各々好きな物を頼んで、テキトーに空いてる席に座った。


「んじゃ早速、弟のキャラクターが不殺を貫くと、私達が対照的に輝くんだよ」

「なるほど、姉さん達が暴れる分、僕の行動は比較対象になりますからね」

「そうそう、で、今回のロールの続きは考えているの?」

「ええ、姉さん達にまた手伝ってもらいたいのですが」

「いいよ、可愛い弟の頼みだからね~長谷川君」

「ああ、遠慮なく言ってくれ」

「ありがとうございます」


 3人は頼んだ物を食べ始めた。


「シーナ先生との会話であった様に、巻物関係で問題解決をしてほしいです」

「ふむ、弟よ、具体的な案はあるのかえ?」

「ここは姉さん達に任せますが、チーリメ学園に教師として交渉に行ってもらおうかと」

「ああ、あの猫娘と戦う場をもうけるフラグをしろとね、はいはい」

「はい」

「よしよし、んじゃ、一本槍が大人しい分、私達が暴れましょ」

「待て待て、学生相手に暴れてどうする」

「ま、好き勝手していいなら考えとくか」


 明は何かに気付いた様に、長谷川を見た。


「あ、お義兄さん、今日は本当にありがとうございました、僕のわがままを聞いてもらって」

「いや、いいんだよ」

「今度何かお礼をします」

「ああ、ありがとう」

「お、何だ弟よ、姉には無いのか?」

「高いコンビニスイーツ」

「おお……あんたにしては奮発するね? で、長谷川君には何をするのさ?」

「……僕がいくらバイトしてるからと言っても、社会人にはかないませんし、将来兄となる人には、失礼の無い様にしなければ」


 クソ真面目な明は、ぶつぶつと考え始めた。


「弟よ、お前は深く考えすぎじゃ」

「姉さん待って下さい、僕の行動一つで姉さんが嫌われる可能性があるんですよ?」

「はっ、私の選んだ男は違うね、長谷川君、そこら辺どう?」

「例えば、荒野原さんの親族が、俺に嫌な事をしたら、そいつとだけ関わらなければいい」

「うんうん、そもそもそんな奴居たら私がこ――絶命させちゃうぞ」

「姉さん、言い方変えても変わりません、現実ではやめてくださいね」

「はっ、んな事する訳ねーじゃねーか、長谷川君との結婚の為に」

「ああ、お互いに我慢も増えるかもしれないけど、楽しくやっていこう」

「ぐへへへ……いひひひ……」

「お義兄さん、こんな姉ですがよろしくお願いします」

「ああ」


 3人の反省会はまだ始まったばかり。

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