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第75話 生まれ変わり


角の駄菓子屋には、黒猫の剥製はくせいが飾ってある。



昔、店主の愛猫だったらしいが、子供たちは気味悪がっていった。



ある日、男の子が店主に言った。



「気持ちはうれしいけど、店頭に飾るのはやめてよ」



黒ずくめの見かけない子だった。











それでも剥製を奥に仕舞うことにしたのは、愛猫と同じ目をしていたからだ。



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