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第77話 降り積もる雪


草原に横たわって、舞い落ちる雪を眺めていた。



危険で過酷な現場で働いてきたのは、突然の事故で妻子を失ったからだ。



あの時、僕の魂は死んだ。



このまま死んだとしても、少しも悔いはない。



このまま雪に埋もれてしまっても、僕の心は安らかである。












身体に降り積もっているのが、死の灰だったとしても。



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