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第198話 悪魔の楽器


広い劇場の隅々まで響き渡る美声。



優れたシンガーの声は楽器にたとえられる。



しかし、素人だって捨てたものではない。



変声期前の少年の声帯は、美しい声を発することができる。






だから、少年たちを楽器に仕立てたのさ。



目を潰し、手足を切断して。











生きながら悲鳴を上げ続ける、美しくも醜い楽器である。



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