222. 『Fmすたーらいぶ学力王選手権』配信③
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『次も期待w』
『数学に期待』
『罰ゲームw』
「じゃあ次は数学いくね。ここから全員は発表できないから、抜粋するね?ちなみにみんなの回答用紙はこの配信が終わったら公式SNSにアップするから楽しみにしてね?まずはこの問題から」
『ソフィアちゃんは、高級リムジンで家から事務所までの距離を往復しました。行きは時速40km。帰りは時速60km。では、ソフィアちゃんが乗っていた高級リムジンの平均時速は?』
「じゃあ……さくらちゃん見ようかな」
《え?間違ってるのもしかして!》
名前 遠山さくら
答え 時速50km ✕
《あれ姫マジ?ポアロも50kmにしたけどw》
《ココアもです!》
「うん。違うかな?」
《あはは。そんな簡単なわけないじゃないですか!》
《お前!そんなこと言って合ってるんだろうな?》
コメント
『先輩煽るなw』
『大丈夫か団長w』
『怪しいんだがw』
「じゃあ。そんなえるるちゃんの見ようか」
《アタシ、多分合ってますよw簡単な公式で解けますしw》
名前 やがみえるる
答え 時速48km ○
《おいおいお前!嘘だろw》
《なんで48kmなんでい!》
「えるるちゃんはきちんと計算されてて分かってそうだから、えるるちゃんの回答用紙出すから解説よろしく」
《はい。これはですね?距離に関する情報がないので、家から事務所までの距離を2つの最小公倍数の「120km」と仮定するんですね?》
行き:120÷時間=40
時間=3
行きにかかった時間は3時間
帰り:120÷時間= 60
時間=2
帰りにかかった時間は2時間
行きと帰りの合計距離は240km。
行きと帰りの合計時間は5時間。
240÷5=平均時速
平均時速=48
よって、往復の平均速度は時速48km。
コメント
『草』
『覚醒したw』
『団長やべぇw』
《事務所まで120kmもないだろ姫!》
《そうだぜい!》
「これは数学の問題だからwサクサク次の問題行こうか。えっと……メダルの問題、これ難しかったよね?」
『企画で使う、ましろメダルとかのんメダルが50枚ずつとメダルを入れる箱が2つある。これから、「どちらかの箱をランダム(2分の1)で選び、その箱に入っているメダルをランダムに1つ取り出す」という行動を1回だけおこなう。この時に、ましろメダルを取り出す確率をなるべく高くしたい。さて、100枚のメダルをどのように2つの箱に分けて入れればよいだろうか?なお、全てのメダルは箱に入れなければならない。』
《これこそ50%じゃないの?》
《さくらもそう答えたぜい?》
《それ以外に答えありますか?ココア絶対50%だと思うんですけど?》
《え?違くないですか?これみんなみたいに脳死で答えるとそうなんですけど、簡単な方法と計算式で解けますよ?》
「うん。50%は間違いなんだよね。いやぁ……えるるちゃん本当にすごいね」
名前 やがみえるる
答え 約75% ○
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『リケジョじゃんw』
『出番ですよ団長w』
『解説よろしくw』
《まず、この問題はメダルを取り出す箱が50%の確率でランダムに選ばれるんですよ。例えば箱Aにましろメダルを50枚、箱Bにかのんメダルを50枚入れた時、求める確率は……》
(箱Aを選ぶ確率 × 箱Aからましろメダルを取り出す確率) + (箱Bを選ぶ確率 × 箱Bからましろメダルを取り出す確率)で表されます。これを計算すると、
(0.5×1)+(0.5×0)=0.5
となって結果は50%どまり。ここで「箱を1/2でランダムに選ぶ」という要素を最大限に活用し、箱に入れるメダルを極端に偏らせることで「ましろメダルを取り出す確率」をかなり上げることができます。
箱Aにましろメダルを1枚、箱Bにましろメダル49枚とかのんメダル50枚を入れた時、求める確率は
(0.5×1)+(0.5×49/99)=0.7474....
となって、ましろメダルを取り出す確率が約75%にまで上昇します。
コメント
『え?団長本当に頭いいの?』
『嘘だろw』
『マジで!?』
『リケジョ確定w』
《あー……ごめん姫。もしかしてこれ……ドッキリ企画?》
《なるほどね。ポアロ先輩の言う通りだろこれ?》
《確かに!いきなりえるるちゃんおかしいもん!》
「残念だけど、ドッキリじゃないよw」
《あはは。言ったじゃないですか、アタシ頭いいんですって。本当に漢字だけ超苦手なんですよw》
2教科目の数学はえるるちゃんのリケジョ(?)の知識で盛り上がる展開を見せる。なんか分からなくなってきたぞこれ?