246. 『ラビ。もしかしたら重大なこと話すかも???』配信②
そのまま、一ノ瀬さんの雑談枠にお邪魔して案件コラボの告知を続けていく。
コメント
『なんかもう凄い企画』
『あの製菓メーカーとの案件すご』
『もう海の迷宮だけで嬉しい!』
「ありがとう。らびっ子のみんなが喜んでくれて嬉しいよ。なんかタイミング良くコラボが決まったんだよね?ましろが誘ったわけじゃないんだ実はw」
「じゃあこのコラボの経緯話しますか?ラビさんお願いできる?」
「え?あると先輩がめちゃくちゃ焦ってた話していいんですか?」
「それはダメw」
コメント
『どしたゴスロリ』
『聞きたい』
『30ラビ賭けます』
「ちょっとラビさ~ん!もう話さないといけないじゃんw」
「ラビ本当のこと言っただけです!そうですよねましろ先輩?」
「そうだねwあの時のあるとちゃんガチガチだったよw」
「いやだってさ?いきなりマネージャーから『あるとさん。本日の23時に大事な要件がありますので事務所に来れますね?』とか言われたらさ?絶対炎上とか怒られると思ったんだよ。それ見てから事務所行くまでずっと心臓バクバクだったし……」
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『可愛いゴスロリ』
『炎上はしなさそうw』
『生意気どこいったw』
「まぁ確かにそうだね。あるとちゃん椅子に寄っ掛かってスマホいじってなかったもんねw」
「姫先輩!?それポアロ先輩が言ってた話ですよねwあるとはあの時もやってませんからw」
「ラビの横におとなしく座ってましたもんね!『大丈夫ですかね?』って何度も言ってて可愛いがったです!」
「それも言わないでw」
「あはは。まぁそのあとね、社長……すたーさんから直々にコラボお願いされたんだよね?なんか『ソプラノ』さんの社長さんのお子さんが『海の迷宮』を指名してくれて。それが経緯だね」
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『社長直々に!?』
『すたーさんやるやん』
『ソプラノの子供分かってる』
「姫先輩も社長のことすたーさん呼びなんですかw」
「ん?あの人絶対喜んでるよ。すたーさんはね……飄々としてるから、そう言うの好きなんだよ」
「本当ですかましろ先輩?」
「え?ラビさんはましろのこと……信用してないのかな?」
「横にいるから、めっちゃ圧がヤバいですw助げてらびっ子のみんなw」
コメント
『ラビさん謝ろw』
『姫には逆らっちゃダメw』
『圧が凄いw』
そんな感じで配信を進めていくと、運営から企画書の回答が来る。そこには『提出していただいた企画書の内容で問題ありません。そのまま公式サイトに『ラビラビ$アンケートカジノ』で使うアンケートをアップしてあるので告知をお願いします』と書かれていた。
「ラビさん。これ告知して」
「あ。はい。あのFmすたーらいぶの公式サイトに『ソプラノ』さんとの案件コラボ企画で使う簡単なアンケートがあるので、ぜひ協力してください!」
「公式SNSにもURLがあるから『#海の迷宮アンケート』で拡散よろしく!」
コメント
『アンケート了解!』
『協力します』
『アンケート楽しみw』
「それじゃあ……今日はここまでかな?ラビさん締めはお願いね」
「はい!それじゃ『海の迷宮』の案件コラボは週末日曜日の18時からやるんで、絶対見てくださいね?それではおつラビです~またね~!」
こうして、一ノ瀬さんの枠は無事に終わりを迎えることが出来た。SNSを確認するとかなり反響をいただいているようだ。正直配信にお邪魔するつもりはなかったが、結果良かったのかもしれない。
「はぁ~緊張しましだ~……すいません助けでもらっで」
「気にしないでください。それに本番はこれからですから」
「そうですよ凛花さん。案件コラボ頑張りましょう!」
「はい!頑張らねば!」
一ノ瀬さんも衣音ちゃんもやる気に満ちているようで良かった。
「あ。衣音ちゃんもありがとう」
「いえ……でもやっぱり一緒に配信するのは楽しいです。それに勉強になりますし、神崎マネージャーの話の振り方とか?参考になります」
「それ!感動でしだ!最初ラビを弄ったのに、そのあとあると先輩を弄って、最後はまたラビに。流れがすごいです!」
そこまで大袈裟に感動するもんでもないが……まぁこれも経験値だろうから、2人にもこれから頑張ってほしいよな。
こうして週末の配信を待つことになるのだった。