282. 『コラのんGhostばすたーず!死神ホテル大捜査線!』配信③
最初は雑談が多めになっていたが、今はきちんと『死神ホテル』の実況プレイが始まっている。
「かのんさん。そっちの扉開けます?」
「クララ先輩開けてください……」
「さっきもわたくしが開けましたわよw」
「だって怖いんですもん!」
コメント
『1時間ずっとこんな感じw』
『かのんちゃんビビりすぎw』
『これクリアできるの?w』
「いいから開けなさいな」
「嫌です!かのん無理です!」
「チッ早くやれ後輩w」
「うぇ~ん。パワハラされたぁ!」
「誰がパワハラですかw」
コメント
『お嬢の圧w』
『めっちゃ笑ってるやんw』
『かのんちゃんw』
「……。」
「早く開けなさいな。かのんさん」
「いや開けられないです。コマンド出てきませんし……ココアちゃんどうしたらいい?」
「あ。その扉はバールで抉じ開じあけるんですよ、お嬢先輩持ってましたよね?」
コメント
『持ってたな』
『お嬢開けろw』
『この先は……』
『ネタバレやめてw』
「……はい、かのんさん」
「なんでかのんに渡すんですかwそのまま開けてくださいよクララ先輩w」
「か弱いお嬢様のわたくしに開けさせるつもりなんですの?」
「え?w」
「え?じゃねぇんだよw早く開けろw」
コメント
『草』
『お嬢言い過ぎw』
『かのんちゃん可哀想w』
扉を開けるとそこから突然大量の幽霊が出てくる。
「きゃぁぁぁ!?出た!助けてクララ先輩!?」
「いや、かのんさんが今武器を持ってますのよw」
「助けてましろん先輩~!!」
「おい!画面見なさいwそっちじゃありませんわよw」
「えっ!?うわぁぁぁ!!?まってまって!どこなのここ!?」
コメント
『めっちゃ可愛い悲鳴で草』
『草に草を生やすな!w』
『お化けは苦手かのんちゃん!』
『混乱してるw』
「いやぁぁぁぁ!!もうやだぁ!」
「ほらかのんさん!バールを寄越しなさい」
「えっ!?なんかいる!?怖いよぉ!助けて!」
「それはわたくしですわw」
コメント
『めっちゃ怖がってるw』
『めっちゃビビってるやんw』
『面白すぎだろw』
「あはは。かのんちゃん可愛いねw」
「もういやぁぁ!こわいぃぃ!むりぃぃ!」
「とりあえず落ち着こうかかのんちゃん。お水飲もw」
「ココアちゃぁぁん。もう無理だよぉぉ!」
「ココアさん。ちなみに今ゲームの進捗ってどうなのかしら?」
「今は半分くらいですね。この後もっと怖いのでw」
「まだ半分も行ってないの!?無理です!無理!」
「うるせぇw落ち着けw」
コメント
『もう草』
『お嬢笑いすぎw』
『クララが楽しそうで何よりw』
『お嬢怖くないの?』
「怖いですわよ。でもそれ以上にわたくしの横でかのんさんがビビり散らかしているのでw」
「一回休憩にしましょうよ!もうかのん無理です……」
「叫びすぎて声出てませんわよw」
「そうしようか。でもかのんちゃんもお嬢先輩も初めてでよくこの『死神ホテル』をここまでプレイできてるよ」
コメント
『ほんそれ』
『かのんちゃんリアクションでかくて草』
『いいコンビだよなw』
『クラのん来たか?』
「でも本当に不思議ですわねかのんさんは。配信始まるまでほとんど話さないですし、でも配信が始まれば途端に饒舌になってますし、いつもそうなんですの?」
「え?今日は……結構話してましたけど……」
「あれで?w」
「確かにw今日は喋ってたよねかのんちゃん。3期生で集まった時とか、企画一緒の時もあまり話さないしw」
コメント
『ステルス妖精w』
『かのんちゃん頑張って』
『応援してるぞ!』
「コミュ障陰キャ女おつだから……でももう大丈夫です。クララ先輩はましろん先輩の親衛隊だから」
「だから違いますわよw」
「え……?違うんですか?」
「そのリスナーに見えないガチの顔やめてくださいましw」
「かのんちゃん。お嬢先輩は待ち受けにしてるくらいなんだからガチ恋なんだよ多分w触れないほうがいいよw」
「誰がガチ恋だってw」
「ごめんなさいクララ先輩。かのん嬉しくて……そうですよねライバルキャラの設定ありますもんね。でも物語ではライバルキャラが主人公に恋するのってよくあるじゃないですか?それですねw」
「違うって言ってんだろ!この3期のガキ共何とかしてくれねぇかな?w」
こうしてコメント欄との楽しいやり取りも交えながら、3人のホラーゲーム実況は順調に進んでいき初めての『コラのん』のオフコラボは成功したのであった。