325. 『Fmすたーらいぶ春の陣!遊び尽くせ最強ゲーム大会!』配信~UNO対戦~②
カードが配られてゲームが始まる。とりあえず、難しく考えずに出せるカードを出していくか。
「では、えるるさんからどうぞ」
《じゃあ赤の3!》
《赤の9で》
《ましろは……黄色の9。これゲームだからさ?平和的に楽しんでやろうね?》
《ひなたは黄色の8ね。そうそう。誰かを蹴落とすとか怖いゲームじゃないからね?裏切りとかなしだよ?》
「なんか1期の先輩が優しい言葉で圧をかけてませんかw」
こんな感じでゲームは続いていく。こう言ったらあれだが、やっぱり『UNO』にはゲームのスキルはほとんど必要ない。なので配信を上手く盛り上げるには、いかに駆け引きができるかで決まるし、トーク力も重要だよな。
そしてしばらくすると、ついにその時がやってくる。
《あ。青の4で『UNO』ですアタシ!》
「えるるさんが『UNO』ですね。さぁあがれるんでしょうか」
《ポアロ先輩!アタシ勝てるかも!》
コメント
『団長来た!』
『UNOなら勝てる説』
『ワクワク』
《えっと……とりあえず青の8で》
《えるるちゃん青なのかなぁ……青の0で。ひなたさんお願い》
《う~ん……青のスキップで》
《え?ひなた先輩!?》
《一旦ね一旦w》
コメント
『団長焦るなw』
『仕方ない』
『次あるから』
《それじゃワイルドで緑にします》
《じゃあ緑の7で。ひなたさんお願い》
《……緑のスキップでw》
《ひなた先輩……》
《いや、えるるちゃん一旦ね一旦w》
《さっきも言われましたけどw》
コメント
『スキップのひなた降臨w』
『団長ドンマイ』
『まだ負けてないからw』
「なんかコメント欄で『スキップのひなた』って言われてますよひなた先輩w」
《え?『スキップのひなた』?w》
《それ『リバースのましろ』パクってるよひなたさん。ひどいなぁ》
《別に『スキップのひなた』は嬉しくないけどw》
コメント
『草』
『なにこの流れw』
『流れるようにネタにされたぞw』
「皆さんの手札も少なくなって来ましたね、じゃあジャンヌさんお願いします」
《緑の6で『UNO』です》
《ジャンヌちゃんも『UNO』か。緑の3で》
《緑のリバースでw》
《ねぇ~!ひなた先輩!アタシのこと嫌いですか?全然回ってこないんですけどw》
《いや、えるるちゃん一旦ねw》
《どんだけですかwもうそれ通用しませんよw》
コメント
『団長頑張ってw』
『流石にかわいそうw』
『でもそれだけカード持ってるひなちゃんすごw』
《ありがとうひなたさん。それじゃましろの本気見せるから、赤のリバースで!》
《じゃあ……赤のドロー2で『UNO』ねw》
《うわ~ん!ひなた先輩にイジメられたぁ!絶対アタシのこと嫌いなんだぁ!》
《えるるちゃん。ひなたさんは1期で一番怖いからさw見せしめだよこれ?》
《そんなことないよw》
コメント
『ひなちゃん……』
『怖いよひなちゃんw』
『ひなちゃんには歯向かうな』
「ジャンヌさんは残り1枚ですけど、どうなんでしょうね?」
《残念ながら赤じゃないので、一枚引きます》
《ましろも赤ないなぁ。一枚引かないと……待って?ここまで暴れてひなたさん赤であがらないよね?》
《どうなんだろうねwひなたが持ってるのは、『○○様~!』って配信で良く言ってるライバーさんの色だよw》
《絶対赤じゃんwやられた……負けた》
《じゃあ。ひなたはあがりで》
コメント
『ひなちゃんさすが!』
『一回目はひなちゃんか』
『団長……負けたw』
「じゃあ点数を確認しましょうか」
《アタシは……5とスキップとワイルドw……-75点w》
《私は2とリバースなので、-22点です》
《ましろは9とリバースだから、-29点だね》
「ということは、ひなた先輩は128点ですね。お三方最後に英語のカード引いてしまったみたいですねw」
《それじゃ魔女っ子チームが今1番になったかな?》
コメント
『一気に1位になったw』
『ひなちゃんさすが!』
『UNOやべぇw』
「あと4戦ありますから、まだまだ逆転できますので頑張ってくださいね?」
……単純なゲームだと侮っていたが、結構チームの点数に重要じゃないか『UNO』。大負けしないようにしなければ。おそるべしいのりさん……