336. 『ギリギリを攻めていく!#あかくま2視点同時晩酌雑談オフコラボ』配信③
そして配信は1時間ほど経過する。少しずつ酔いが回ってきたな……彩芽ちゃん大丈夫だろうか?それとリスナーからの質問も際どいものが多くなっている。
「そう言えばクララちゃんはお酒強いの?」
《強くはないと思いますわよ》
「そっか。かのんちゃんは大丈夫?」
《はい。今日はそんなに飲んでないので大丈夫です!もしかしてましろん先輩かのんのこと心配してくれてるんですか?》
「うん。だってかのんちゃんお酒弱いからさw危なくなったら配信切ってねクララちゃんw」
《分かってますわ。ではこちらの質問読みますか……『ましろ先輩が今日買ったパソコンの値段が知りたい』らしいですわよ?》
コメント
『いい質問だ』
『高いのかな……』
『先月のお給料とか知りたいよね』
「なんかどんどんハードル上がってるんだけどw」
《どうなのあるとちゃん?》
「え?まぁ……結構笑えない金額とだけ言っておこうかな。でも配信パソコンだから、色々性能が良いものにカスタマイズしたし。姫先輩は『ましろんエキスプレスカード』で払ってたけどw」
《一本越え?もしかして二本いったのかしら?》
「いや、今回はゲームのグラボとかキャプチャーボードとかも揃えてもらったからさw配信者ならこのくらい普通だよw」
《ましろん先輩。二本越えは普通じゃありませんよw》
コメント
『200万か……』
『やっぱり姫はすごいよな』
『お城が一括で買えるから』
《本題のましろ先輩の先月のお給料は?教えてくださいますわよね?w》
「え?いやそれは違うんじゃないかなw」
《わたくしも後輩として、Fmすたーらいぶドリームを見たいのですけど?》
《かのんも知りたいです!やっぱり目標ができるのは後輩としてもやる気出ますからね!いつもましろん先輩は安全なところにいるからたまにはこういうの答えてください!かのんもドリーム見たいです!》
「あるとも気にはなりますかね?……お酒飲んでるんで仕方ないですよ姫先輩。ドリーム見せてくださいw」
「姫虐始まったんだけどw」
先月の給料か。そんなに面白いものじゃないが……これも配信だ。仕方がない。
コメント
『姫は億だろ?』
『それは草』
『可能性は0じゃない』
「いや億なんてもらってないよw……とりあえず。さすがに配信では言えないから、今からクララちゃんのチャットに送るから。リスナーのみんなは反応で楽しんでwえっと……送ったよ?」
《あっ来ましたわね。えっ……えぇ!?えっ……えっ……これガチですかましろ先輩!?》
「クララちゃん語尾wガチだよガチ。一応さ、案件やスパチャで変わることもあるから。先月は少し多かったかな?」
《かのんも見ていいですか?……えぇすごっ!?ましろん先輩、高級車買えますよ!?》
「やめてよかのんちゃんw」
「姫先輩。あるとも見ていいですか?うわぁ……え?これ1ヶ月ですよね?1期生……すごい。本当にFmすたーらいぶドリームだよこれはw」
コメント
『ドリーム!』
『すげぇな』
『やっぱり姫は違うんだな』
《まぁ……ましろ先輩をフォローするわけではありませんけど、環境は今と違いますし、デビューしてから収益化するまで苦労したはずですわよ?》
「そうだね。ましろはデビューしてから……大体10ヵ月くらいたったあとじゃないかな?なかなか収益化が上手くいかなくてね?リリィさんは少し早かったかもしれないけど、でもチャンネルを1回BANされてるから。1期生は大分苦労したと思うし、やめないで良く続けてきたよ。それが今のみんなに繋がってるからさ」
《すごい苦労したんですね……ましろん先輩。普段こういうことあまり配信で話さないから、そういう部分を見れてなんか嬉しいです》
「収益化がない間どうしてたんですか?」
「普通にアルバイトしてたよwコンビニとかピザ屋さんとか。ましろ一応免許持ってるから、原付乗って配達してたよw」
コメント
『原付姫w』
『もしかして一緒に働いてた?』
『オレの家来たはずw』
『生まれてピザしか食べたことないから』
「あはは。もしかしたらましろと会ってるかもね?ちなみにペーパードライバーだから車の運転は怖くて今は出来ないかもwでも、今の朝配信はその名残なんだよね。朝配信してそのあと夜はアルバイトみたいな生活してたからw」
「なるほどwあ。そう言えば、配信でラビさんも免許持ってるって言ってましたよ?」
《なら『ひめウサギ』のドライブ配信とか楽しそうですわねwいつかやってくださいましw》
「クララちゃん配信で言わないでwやることになるからw」
《かのんたちの気持ち分かってくれましたかましろん先輩?1期生の立場を利用して、いつもこうやって無茶振りされてるんですから!少しは反省してください!》
「うん。するするw」
なんか姫虐されたが、こうやって『姫宮ましろ』として、あまり話したことないプライベートのことを話せるようになったと思うと少し嬉しい気持ちになるオレがいた。