350. 『文面でバレる?ガチ恋・絆ディスコードドッキリ選手権!』配信②
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『誰のからだろう?』
『そもそも成功してるのか?』
『楽しみだな』
「じゃあまずは軽いのでいくか……リコピンからで。誰にドッキリ仕掛けたんだい?」
《私は、クララとかなえね。送ったディスコードはこれよ?運営さんお願いします》
【実は私さ……トマト好きじゃないのよね……もうリスナーさんを騙すのもトマトにも申し訳なくて……ごめんこんなこと言って】
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『草』
『リコピンw』
『これドッキリなのか?』
「リコピンが実はトマトが好きじゃないドッキリw」
《こんなの送られても困るんじゃないクララちゃんとかなえちゃんw》
《しかもトマトに申し訳ないってなんだよw》
《ディスコードの文章だけは切実感でてますねw》
《文句言わないでよw私だって嫌だったんだから!何よこれw》
「だからお前の許可取ってっからw」
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『バレるんじゃね?』
『確かにw』
『どうなるんだろ』
「じゃあ……お嬢から見るか。ちなみに他のみんなはどうなると思う?」
《ましろは……すぐバレると思うよw》
《ポアロもそう思うけど》
《いや、いのりはクララさんは意外にルナさんには厳しいので『は?何?』みたいな感じじゃないですかね?》
《なるほどね。それじゃお願いします運営さん》
クララ:「は?」
ルナ:「いや、だからトマト好きじゃないの」
クララ:「……?なら嫌いって言えばいいんじゃないの?」
ルナ:「でも設定があるし……」
クララ:「ならそのままで良くない?何を相談されてるの?わたくしが理解できてないだけ?」
ルナ:「ごめんこれドッキリなの」
クララ:「え?……何が?」
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『そもそもドッキリになってない』
『辛辣すぎw』
『ほぼいのりんの言う通りやんw』
「ということで絆の前にはドッキリは成功しなかったといことだなリコピンw」
《そうねw一応このあと企画をクララに説明しても、良く分かってなかったわw》
《クララちゃんの気持ちも分かるけどねw》
《そもそもドッキリじゃないんだよこれ。ただの暴露だろw》
「じゃあ次は本命のかなえいこうか」
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『親分泣き出しそう』
『いや絶望するかも』
『確かにw』
《かなえちゃん可哀想w》
《先輩で推しからこんなこと言われて、かなえどうすんだよw》
《ずっとトマト食べてきてますからねw》
《じゃあかなえとのやり取り、お願いします運営さん》
かなえ:「え……そうなんですか……あのこの事って……」
ルナ:「まだかなえにしか話してないわ。かなえは私のこと推してくれてるし、『こーもり』でもあるじゃない?だから意見聞きたくて」
かなえ:「リコピン様がそこまで悩んでるのに申し訳ないんですけど、かなえはそのままでいくべきだと思います。Vtuber黒夜ルナのイメージもありますし、少なからず毎回配信の度にかなえ以外にもトマト食べてる『こーもり』がいると思います。それもリコピン様の配信の楽しみの1つなんです!でも、もし少しだけ待ってもらえるなら、コラボ企画とかでリコピン様に無理矢理やりすぎてトマトが嫌いになるようなものを考えて、それをかなえのせいにする配信とか出来ればリコピン様の悩みを解決できるかもしれません。かなえもマネージャーさんに相談してみます。リコピン様から相談してくれて嬉しかったです!あの、後輩のかなえが生意気にリコピン様の配信のこと言ってすいませんでした。でもこれがかなえの気持ちです。長文ですいません」
ルナ:「え……っとかなえ……そのごめんなさい。これドッキリなの」
かなえ:「そういうのいいですから。かなえを悲しませないように気をつかわなくても」
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『めっちゃ良い子やん』
『親分素晴らしい!』
『親分ついて行きます!』
「めっちゃ長文だなwしかも無理矢理やる配信まで考えてくれてるぜいw」
《かなえにはドッキリ成功なのかしら?でもこのあと説明するのにすごく時間がかかったのよw全然信じて貰えなくて。しばらく疑われたわw》
《でも予想通りだね。やっぱりかなえちゃんはルナちゃんのガチ恋勢だね。愛が溢れてるw》
《ルナお前あとで、かなえに何か買ってやれよなw》
《トマトジュース送ってあげましょルナさんw》
《そうするわw》
こうして配信はまだまだ続いていく。