385. 『思い出がいっぱい!3期生トラベル雑談』配信~③
3期生の旅行配信は楽しく続いている。いつもとは違う雰囲気の3期生たち。同期とのコラボはやっぱり楽しいし、そしてお互いの刺激にもなるんだろうな。日咲さんも1期生でやりたいと言っていたし、なんとなくその理由も分かったような気がする。
「という内容の3期生の旅行でした。この後はみんなで仲良く夕飯を食べて、温泉に入って、たまにはお酒でも飲みながらゆっくりしようかしらね?まだ時間あるからみんな聞きたいことあるかしら?」
コメント
『そろそろだね』
『夏といえば?』
『すたフェス!』
『地獄の長時間!』
「まだ5月よ?まぁでも準備はもう始めているわね。それこそボイトレとかダンスとかのスケジュール組んだりしてるし」
「楽しみですよね?やっぱりソフィアは夏が一番好きです!配信もいっぱいできるし」
「ソフィアちゃんはそうかもね。かのんもスケジュール立ててるけど結構大変だよ」
「去年は一番後輩だったし、ここまで忙しくなかったもん。だから、今年は結構ボイトレとか入れてるwあるとも頑張らないと!」
「え?もうみんなスケジュールいれてるの?ココアまだなんだけどw」
「え?呆れた……どうせまたマネージャーさんのお願い後回しにしてるんでしょ?」
コメント
『ココアおま……』
『この前のサイン書きじゃねぇかw』
『さすがポンw』
『組み合わせとか決まってるの?』
「決まってはいないわね。基本運営さんが決めるのよ。一応ライバーの意見もあげることになってるけどね?」
「大体活動してる中で、リスナーさんの反響とかシナジーのある組み合わせとかが選ばれることが多いみたい。ソフィアはカップリングとかないから誰になるんだろう……個人的にはいのり先輩と歌いたいなって思ってるけど……あ。ごめんなさいキサラさん」
「え?ソフィアちゃんやめてwキサラ。ガチ恋じゃないからwかのんちゃんは一緒に歌いたい人いる?」
「はい。かのんも一緒に歌いたい人います!」
コメント
『姫だろ』
『分かった分かった』
『ましのん最高!』
「え?あっいや、ましろん先輩じゃなくて……えっと……クララ先輩。一緒にダンス踊ってみたいなって……はい」
「クラのんね。最近仲良くなれたんだものね?確かに良さそう。あるとちゃんはポアロ先輩かしら?」
「ポアロ先輩はもういいよwあると去年の『すたフェス』も『すたライ』もポアロ先輩だったしw」
「そうだったわねwじゃあ……『あるましろ』とかかしらね?」
「姫先輩かぁ……」
「ダメです。『あるましろ』はアンチいるので。どこかの界隈で炎上しますよ」
コメント
『それかのんちゃんだろw』
『どこの界隈w』
『妖精の森じゃねw』
「今年なら『海の迷宮』とかもありそうよね?」
「『海の迷宮』なら百歩譲ってギリギリ許可出るんじゃないですか?ましろん先輩はソロとかでいいんですけど。すぐ浮気するので」
「かのんちゃん運営側なのw」
「でも、『あるココ』もいいとソフィアは思うんだけど。やっぱりなんだかんだ仲良しだし」
「え?しょうがないなぁ~あると一緒に歌ってあげるね!」
「嫌だよw」
コメント
『安定の仲の良さw』
『想像したらオレの未開の扉が……』
『パトスが刺激された』
『真のお子ちゃま……いいな』
「なんか危険なリスナーさんが増えてるんだけどw運営さん。3期生の『あるココ』よろしくお願いしますね?あとは長時間配信か……かのんちゃんは去年『ましポん48』で司会やったもんね?」
「はい。本当にましろん先輩とポアロ先輩が色々企画段階から配信までフォローしてくれたので。でも今はあの時と違うし、機会があるなら頑張りたいです」
「それこそクララ先輩と『クラのん72』とかでいいんじゃないw」
「キサラさん72時間は2人じゃ無理ですw」
「じゃあココア入れて『コラのん72』とか面白いよかのんちゃんw」
「なんで余計なこと言うのあると!」
コメント
『コラのんはないだろw』
『そもそも司会向いてないw』
『神コラのんは?』
『ひなちゃん○す気かw』
「あはは。ひなた先輩大変そうね。でもそんな感じでみんなも色々想像して楽しみに待っててほしいわ。3期生も今年は先輩になったし、色々面白い配信ができるなら嬉しいわよね?」
「5期生も募集してますしね。また後輩ができるんだw嬉しいけど複雑……あるとちゃんもそうだと思うけどw」
「うん。気持ち分かるよソフィたん。後輩って言ってもみんなリアル年上だもんねwそうだよね……えっとココア?」
「ほっ最後じゃなかった。もちろん!ココアも結局裏で会うと緊張しちゃうしwね?かのんちゃんw」
「もうみんな悪い顔してたんだけど……かのんがお姉さんだから責任取りますwもちろんかのんもみんな年上なんだけど、キサラさんもですよねw」
「そんなわけないでしょw……って何よこれw最後キサラの言葉で締めて良かったけどwまぁこれがFmすたーらいぶの先輩が作ってきた流れだから仕方ないわねw」
こうして初めての3期生旅行配信が終わる。横にいる高坂さんは自分でとったメモを見返しながら嬉しそうにしている。
「……キラキラして楽しそう」
無意識なのか高坂さんは1人呟く。きっと彼女の中で何か感じるものがあったのだろう。すると先ほどまで吹いていなかった夜風が窓から入ってきて、高坂さんの髪をなびかせる。
「あ。配信成功して良かったですね!神崎先輩!」
彼女はそう言って髪を耳にかけ、オレを見て微笑む。彼女の笑顔につられオレも笑う。
「うん。高坂さんの為になったのなら良かったよ」
その心地よい夜風は、新しい何かの始まりを知らせるように……
そんなこんなで3期生初めての旅行配信は、みんな笑顔で締めくくられ無事に終わったのだった。