目次
ブックマーク
応援する
1
コメント
シェア
通報

557. 『秋の配信ウィーク!行楽の秋』もしかして地獄?ひめウサギのドライブ!1泊2日の旅人たち配信 2日目~①

557. 『秋の配信ウィーク!行楽の秋』もしかして地獄?ひめウサギのドライブ!1泊2日の旅人たち配信 2日目~①




 そして翌日6時30分。こんな早朝から『行楽の秋』チームはある企画が進行していた。


 コメント

『朝早いな』

『なんだなんだ?』

『なんかお知らせ来たから来たんだが?』


「おはようございます。さくらだぜい」


「ましろです」


「ということで朝早いんだけど企画をやりたいと思って配信してるぜい。声が小さいのは察しろ」


「ましろ何やるか聞かされてないけど?まぁ……何となく想像はついてるけどさ」


「決まってんだろましろ先輩。寝起きドッキリやるんだよ、つむぎとラビに」


「やっぱりw」


 コメント

『ま?』

『大丈夫?』

『おお!いいね!』

『最近こういうギリギリのなかった』

『星兎楽しみ』


「実はましろ先輩にもドッキリしようと思ってたんだけど……起きてたw早すぎだろましろ先輩w」


「そうなの?ごめんwほらましろはいつも朝配信だから、休みの日でも極力早起きしてるから」


「いつも何時に寝てるんだぜいましろ先輩?」


「え?普通に0時とか。コラボ配信、提出物であまり遅くなるような時は朝配信休みにしてるから」


「真面目じゃんかw」


「何でダメなのw」


 コメント

『姫は朝早いから』

『ましろちゃん朝配信してるもんね』

『警部も見習え』


「さくらはいいんだよwとりあえず寝起きドッキリやるぜい。一応危なそうだから万が一の時はマイクをミュートにするからそこんところよろしく!」


「まずはどっちからいこうか?」


「つむぎからいくか。よし!つむぎの寝室に突撃だぜい!」


「ごめんねつむぎちゃんw」


 そしてつむぎちゃんの部屋に突撃することにする。さくらちゃんが音を立てないようにゆっくりと扉を開け、中の様子をうかがう。


「寝室は……カーテン閉まってて見えないなぁ。でも明かりは点いてる……あ。」


「え?何ですか?びっくりしたw……おはようございます」


「おはようつむぎちゃん。起きてたんだねw」


「お前空気読めねぇなw」


「え?もしかして寝起きドッキリ的なやつですか?」


「うんw」


 コメント

『つむつむ早起きだな』

『確かに早い』

『さすが公式Vtuber』


「すいません。つむぎは普通に5時半くらいに起きて、姫様のスケジュールとか提出物とかまとめてましたw」


「お前も真面目じゃんかw」


「つむぎちゃんは普通に会社員だからね。いつも早起きなの?」


「そうですね。姫様のマネージャーになって尚更早くなったかもしれません。やっぱり何かあった時にすぐ対応したいですから」


「ありがとねつむぎちゃん」


「ましつむ始めんなw仕方ねぇ……ラビに期待するしかねぇか。よし次はラビの部屋に凸するぜ!」


 そして次は、つむぎちゃんを連れてラビさんの寝室に向かう。こちらも音を立てないようにゆっくりと扉を開け、中の様子をうかがう。


「電気はついてねぇな……寝てるかも」


 そのまま部屋の中に入ろうとしていると、突然声をかけられる。


「おはようございます。どうしたんですかラビの部屋の前で?」


「うわぁ!びっくりした……マジか……お前も起きてんのかよラビw」


 コメント

『起きてたw』

『ドッキリ失敗w』

『みんな早起きだな』


 とりあえず部屋の前で騒いでいると身バレしそうなので部屋の中に入ることにする。コメント欄は『残念』や『失敗w』『早起きすぎw』と盛り上がっていた。


「それでどうしたんですか?」


「寝起きドッキリ的なのをしたかったんだけど、全員起きてて失敗したw」


「なるほどw」


「マジかよぉ~!みんな早起きしすぎだろwあまりこうやって外に出掛けないからさ?やってみたかったんだけどな」


 コメント

『警部ドンマイ』

『早起きはいい事』

『普段仕事だからこの時間配信助かる』

『オレも』


「まぁ悔しいけどリスナーが楽しんでくれたなら良かったか!」


「うん。一応ドッキリも成功したしねw」


「え?……ちょっと待って!あれ!?」


「どうしたのさくらちゃんw」


「もしかしてやられたかこれ!?お~い!ふざけんなよ~!マジかw」


 コメント

『もしかして姫?』

『逆ドッキリなのこれw』

『やられたか警部w』

『さすがまくらw』


「ましろ何もやってないけど?w」


「いやいや!良くみたら、みんな化粧バッチリじゃねぇかよw準備してんじゃんか!さくらなんか薄化粧で恥ずかしいの我慢してんのによw」


「さくら様は若いので大丈夫ですよ!全然いけますから!」


「うるせぇ!お前のほうが年下だろw」


コメント

『つむぎんw』

『警部もJKだから』

『素っぴんも可愛いから』

『だよな』

『あとで写真みる?』

『オレのも見せるわ』


「見たことねぇだろ!キモすぎるだろお前らwだりぃ捜査一課しかいねぇんだけど!」


「ということで……さくらちゃん逆ドッキリ大成功!パチパチッ。いやぁ昨日ね寝る前につむぎちゃんとスケジュールの打ち合わせしてたら、さくらちゃんのマネージャーさんが『明日寝起きドッキリ』するみたいですよって教えてくれたんだよねw」


「それですぐラビ様にも伝えたんです。可愛いかったですねさくら様w」


「あのさくら先輩が、ちょっと焦ってましたしねw」


「マジかよ……てかおい!マネージャーなんで笑ってんだよお前wさくらの味方しろw」


 コメント

『マネちゃんやるな』

『マネちゃん!裏切ったな!』

『姫には逆らうな』


「なんだよこれwというか、ましろ先輩さくらのマネージャーと繋がりすぎだろwどんだけだよ!」


「ここだけの話、つむぎちゃんを抜けば、マネージャーさんの中で普通に1番話してるよw連絡先知ってるし。でもいつも、ましろがお願いすると『派手にやっちゃいましょう!』って言ってくれるよw」


「お前ノリノリじゃんかwあとで説教なw」


 という感じで、さくらちゃんへのドッキリを成功させることができた。あとは本題の、事務所までドライブしながら帰るだけだな。

この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?