もう降ろしてええで。と言われて、ガラス製のテーブルに拳銃を置いた。
「人喰の討ば……捕獲な、ワイと猿山でやってたんやけど、今度からお前を連れてくことにするから」
「えっ、それってこの銃を撃つような状況になるってことですか……?」
「まー、なる可能性もある。……が、ほとんどない。人喰管理委員会うちのやり方は、『人喰を連れてって、敵の人喰と戦わせる』だ。ポ〇モンバトル形式やな。ワイらは最悪な事態が起きたときに、自分の身さえ守れればいい。あんまり気負うな」
「……はい」
蟹原部長は、よっこいしょと立ち上がって『実際に人喰どもをたくさん見たほうが、みっちゃんの夢も冷めるやろ』と言い残して応接間を出て行った。