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▒▒▒ あとがき ▒▒▒


 初めまして、青海野灰と申します。


 ご存知の方はいつもありがとうございます。


 この連載を始めたのは、2024年の10月。僕が作家としてデビューしてから五年とちょっと経った頃です。ネオページの編集さんからメールをいただき、温めていたプロットを物語にするチャンスかなと思って、デビュー後初めてのWeb小説連載にチャレンジしてみました。


 書籍を出版する形であれば、導入から結末まで書き上げて、何度も読み返して、細かな表現とかも悩みながら修正して、校正さんのご指摘なども取り入れて、完成した状態でようやく書店に並んで皆さんに読んでいただけるのですが、連載だとそうもいかず、ラストまで完成していない状態で少しずつ公開していくことになります。


 それはまあ改めて書くまでもなく当たり前といえば当たり前なんですが、連載の形で物語を綴っていくのは、楽しかったですがちょっと緊張もしました。だって途中で物語が破綻しちゃってもやり直しが効かないじゃないですか!


 なんとか個人的には満足のいく形で結末を迎えられたかなと思っていますが、いかがでしたでしょうか。メインタイトルの意味合いの変化とか、1話のエピソードタイトルとエピローグタイトルの対比とか、プロット段階ではここまで考えてなくて、執筆中の思い付きなんですが、結構気に入ってます。


 行間を空けてみるとか、一行を長くし過ぎないとか、Web小説ならではの読みやすい工夫に慣れてなくて試行錯誤右往左往しましたが、完結まで続けられたのは、読んでいただけた皆さまのおかげです。



 ちなみにですが、一章の章題「Hello World」は、「Good-bye World」の対義語であると共に、プログラミング入門でよくあるお約束的な文字列です。話数を示すepisodeの数も、Integerという整数型の変数の値を変えている、というイメージでやってきました。プログラミングをちょっとやったことある方には分かっていただけたかなと思います。プリミティブ型のintはnull(無を示す値)を持てないけど、Integerはnullを設定できるんですよね。


(終盤でタイトルがおかしくなっているのは、ミスじゃなくて、演出として敢えてやっています)



 ちなみにのちなみにですが、[episode = 29]で白亜が語った、MOTHERが世界に対してやってきた小さな「ズル」の話は、僕のこれまでの小説をもとにしています。僕の中では、これまで書いてきた物語も、これから書いていく物語も、全てはMOTHERが運営する平行世界で繰り広げられる人生なのです。今作の主人公である如月蒼と水無月白亜は、別の世界の自分たちだけでなく、八月朔日行兎や、月待燈、真宮樹、葉月漣など、彼ら彼女らの過去や未来も守ったわけなのです。


 もし今作をきっかけに青海野に興味を持っていただけたなら、僕の既刊の本を探していただけたら、とても嬉しいです。



 それでは、またどこかのあとがきでお会いできることを願って。


 ありがとうございました。


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