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司馬昭1 陳家の才覚

司馬昭しばしょう武陔ぶがいに質問する。


「お前陳泰ちんたいと仲いいよね。

 陳泰、その父親の陳羣ちんぐんと較べて、

 才能ってどんな感じで違う?」


武陔が回答する。


「知識量と、更にそれを啓蒙する力は

 陳羣様に叶いません。

 てか、あの人化物ですし。


 ただ、物事を明瞭簡潔にまとめあげ、

 それを事業に反映し

 成果としてまとめ上げる力は、

 陳泰の方が勝っています」




司馬文王問武陔:「陳玄伯何如其父司空?」陔曰:「通雅博暢、能以天下聲教為己任者、不如也。明練簡至、立功立事、過之。」


司馬文王は武陔に問うらく:「陳玄伯は其の父の司空とで何如?」と。陔は曰く:「雅に通じ暢を博し、以て天下に聲教せるを己が任となすに能うは、如かざるなり。明を練り簡に至り、功を立て事を立つは、之に過ぐ」と。


(品藻5)




父が教育者、息子が実務家、と言う感じでしょうか。違うジャンルの天才だと、なかなかに比較のしようがない。ただ、父と子、双方を立てることのできる論法なのは間違いない。基本こう言う論って父親立てないといけないですしね。



司馬昭

結構な話数登場しているのだが、ほとんどがオマケ扱い。一番重要な曹髦殺害事件はもう過ぎちゃいましたしね。なので司馬昭として紹介できるのは、これとあとふたつくらいです。いやこれもどっちかって言えば陳泰のお話なんですけど。

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