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アフリカの青い星〜世紀末のパリと北アフリカで
劉備が勝つ三国志
世紀末のパリ それに北アフリカの大地 そこで起こる青いサファイア「アフリカの星」を巡る事件とは? ◆ ◆ ◆ 青みを帯びたダイヤの輝き 密林の奥地で 男達がニヤリと笑う 手に入れたのは 大きな塊の青いダイヤ その美しく高価なるものゆえに密林(ジャングル)で 血の饗宴が始まり やがて、ダイヤを巡って血の雨に濡れる… ◆ ◆ ◆ 時代は 19世紀末から20世紀はじめ 香りたつ、麗しきの街 パリ 貴族の子弟で、貿易商を営む ジェロームの屋敷では 「日本(ジャパン)からの伊万里の陶器ですが お買い付けして頂きました お店に届けて済みました それから、スパイス(香辛料)購入の件は いつも通り手配を完了してます」 「今度 アフリカの為の旅の手配ですが 来週の船で切符を押さえました」 「ん~」寝とぼけた眼(まなこ)でこちらを見てるジェローム 「手配ありがと~ナッシュ」 「はいはい」嬉しそうに笑う まだ二十歳前後の青年 僕も ひさびさのアフリカの大地に クスクス料理にタジンとか楽しみです」 アフリカ生まれで、白人とアラブ系の入り混じったエキゾチツクな綺麗な面立ちに  流れようなまっすぐな黒髪に白い肌 魅惑的な青い瞳が ジェロームに微笑む てきぱきと動きながら  木目細工のミニテーブルに カフェオレとお菓子を手際よく置く 彼の形のよい綺麗な白い指先が躍るように作業していた。 にやけた笑い顔を見せて主人であるジェロームは  「お前の今晩のドレスは用意しておいたからな」 「・・・・」笑顔がひきつるナッシュことナジム 「あの、体型的にそろそろ女装は無理だと 前回までで・・と」ナッシュ 「いやいやいや・・まだいける」ジエローム 「…ジェローム様」 ガシっと両手を握り 「お仕事だよナジム、ナッシュ エルド男爵が またお前に会いたいって!!」 「・・・・・」 「大事な取引相手だし 相手は女装のことは知ってるから何にも心配はいらないし」 「心配はないって どうゆう意味でしょうか?」じと目で見るナッシュ 「・・・大丈夫 絶対!二人きりにしないから」 「・・・・・」 「ナッシュ!大事な取引なんだ!女装姿のお前とお茶だけしたいとの事だ」 「・・・・」 [俺も楽しいし!」 「・・・・」ナッシュの頬が ぴくぴくと震えてる。 「前のパリ博覧会で 日本茶とみたらし団子が
 乾いた風が吹く。  埃っぽいこの世界――アメリカ西部。  人々は金を求めて西へ西へと移動していった。たった数粒の砂金が数万の人間を西のかなたに呼び寄せたのだ。  ――ゴールドラッシュからすでに半世紀がたとうとしていた。  それまで何もなかった西部では開拓が進み、町が形成され、鉄路がそれらを結んでいった。  かつてはカウボーイのみが、この大地を我が物顔に跋扈していた。大地を覆いつくさんばかりの牛の群れを率いる一団。ロングドライブと呼ばれるこの風景は西部の象徴でもあった。  二十世紀もそろそろのこの時代、そういった「西部」的なものはだんだんとなりを潜めつつあった。有刺鉄線の普及により、草原は囲い込まれまた鉄道の発展は彼らの仕事を奪っていった。  そのような変化が見られつつも、アメリカ西部はいまだに個人の能力が幅を利かせる、実力主義の世界であった。すでにフロンティアは西海岸に達したものの、開拓熱は冷めることはない。農民も悪党も、当然保安官も常に武器を持ち自らを守ろうとしていた。それはこの国の人民の権利なのだから。  この西部で武器を扱う少女がいた。  彼女の名前はベルティーナ=レヴァッキーニ。  彼女は何のために、人々に拳銃やライフルを売り歩くのか。  荒野のガンマンにして、死の商人。  西部では『火薬のベルテ』と呼ばれていた。  そんな彼女の前に、見慣れない風貌の少女が現れる。  アメリカ西部の最後の輝きともいえる物語が始まる――
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覇王
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紫波吉原
紫波吉原趣味は美術館巡り。美術作品や考古遺物、城跡から、当時の人たちの心や行動、価値観を想像するのが好きです。小説ではそんな「もしもその時代に立ち会えたら」を物語にしたいです。
寿甘
寿甘色々なサイトで小説を投稿しています。主にファンタジー系の作品が好きです。 ・著作(商業出版作品) 『ストーリービルダーズ』シリーズ
幸
ファンタジー、戦国時代や三国志などの歴史、ミステリーなどを主に執筆していこうかと思います。 現在エブリスタにて投稿中の「覇王」は加筆修正しつつ、ネオページさんでも投稿していく予定です。 宜しくお願いします。
ヘツポツ斎
ヘツポツ斎中国史好きです。
森晶麿
森晶麿ミステリ作家。2011年、『黒猫の遊歩あるいは美学講義』にて第一回アガサ・クリスティー賞受賞、『奥ノ細道・オブ・ザ・デッド』にて第三回日本タイトルだけ大賞受賞。代表作に『キキ・ホリック』『切断島の殺戮理論』『名探偵の顔が良い 天草茅夢のジャンクな事件簿』がある。
兎緑夕季
兎緑夕季書くのが好きなだけの人間です。 読むジャンルは何でも好きです。
かげりよの
かげりよの随意而書 伝奇風ロボット軍記小説「神忠の機甲志士」連載中。毎日17:00に投稿しています。
月桑庵曲斎
月桑庵曲斎兼業茶道家。本放送の頃から、ガンダムが好きで、ガンダムの考察をするように。幼い頃から時代劇を好み、それが嵩じて歴史好き、社会人になってから歴史研究同人本を出す。漢字も好きで愛読書は漢和字典と広辞苑。小学3年生より茶道を習う。現在はサラリーマンをしながら土日のみ茶道教授として茶道教室を開いている。