交換花譚 ―后に選ばれぬ者たちの館―
連載中·新着更新:第7話:真実の鍵·2025年08月16日 19:00
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あらすじ
詳細
※歴史の糸を紡ぎながらも、現実とは異なる独自の文化と制度が息づく、架空の和風世界を舞台にした物語です。 【あらすじ】 この国では、「后」となる妃に求められるのは――“女子を授かること”。 男子ばかりを授けた妃は、どれほど家柄が良くとも后にはなれない。 そして、女子を産まぬ妃のもとには、“交換”という制度がある。 農民、庶民、あるいは卑賤の家から娘を一人「交換」する。 その娘は妃の娘として籍に入り、実の親との縁を断ち、后に選ばれる運命を託される。 代わりに、妃の実子である男子は密かに里に降ろされるのだ。 そうして送り込まれた娘たちは、ある一つの館に集められる。 それが―― 人々がひそかに呼ぶ「交換花の館」。 ここは、后に選ばれぬ者たちの館。 交換された少女たちは、「身分を持たない仮初の姫」として暮らし、 様々な学問を学びながら、静かに己の存在理由を問う。閉じる
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創意工夫ありし者創意工夫ありし者2025-08-16 08:51ネオ・デビューネオ・デビュー2025-07-29 22:58作者のひとりごと作者のひとりごと2025-07-29 22:58
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空っぽな承認欲求
空っぽな承認欲求父親の突然の他界と、その後の自殺未遂。小鳥遊 紡(たかなし つむぎ)は、辛うじて一命を取り留めたものの、心にはぽっかりと穴が空き、常に他者からの「承認」を求める日々を送っていた。まるで透明なインクで書かれた、誰も満たせない招待状が貼り付いているかのように。 そんなある日、彼女のもとに届いたのは、差出人不明の謎めいた「招待状」だった。 そこには『このインクは、貴女の「真の欲望」に触れた時、その姿を現します。』とだけ記されていた。 漠然とした承認欲求しか持たない紡にとって、「真の欲望」とは一体何なのか――。 この招待状をきっかけに、紡を取り巻く人々の隠された顔が少しずつ露わになっていく。 常に前向きで紡を引っ張る親友・佐藤 藍(さとう あおい)の知られざる目的、穏やかで紡の心を癒やすも、その裏にミステリアスな秘密を抱える林 耀(りん よう)、厳しさの中に秘めた期待で紡を成長させる仕事の先輩・神崎 厳(かんざき いつき)。 そして、紡の自己肯定感の低さの根源でもある、不器用な愛情しか示せない母親・小鳥遊 蓮華(たかなし れんか)の過去。 「生きていてもいい」と、誰かに、何かに認めてほしいと願う紡の「空っぽな承認欲求」は、果たして彼女を光へと導くのか、それともさらなる闇へと引きずり込むのか? これは、死と隣り合わせの過去を抱えた一人の女性が、自分自身の「存在価値」と「真の欲望」を見つける、魂の成長と再生の物語。 そして、現代を舞台にした人間の心の奥底を描くドラマですが、謎の招待状が超常的な現象を引き起こし、主人公の運命を大きく揺さぶる、日常の裏側に潜む人間の深層心理と倫理のグレーゾーンに迫る、サイコサスペンスドラマでもある。 ※この物語には、自殺未遂や心の病といったデリケートな描写が含まれます。苦手な方はご注意ください。
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