シン・ジダイ小説
連載中最近更新:絶滅危惧種2025年01月06日 15:25
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あらすじ
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<皆様のおかげでNSP04『読者チョイス賞』をいただきました。> 第一話 坂本龍馬と沖田総司は人知れずマブダチだった。余命わずかだと知った沖田は龍馬にある提案を持ちかける。 第二話 三保の松原に天女が降り立った。羽衣を漁師に盗られた天女はある行動にでる。 第三話 秀吉から無実の罪を着せられた千利休は、町人であるにもかかわず切腹の刑となる。利休の最期の願い事が後に大変なことになるとも知らずに・・・。 第四話 赤穂浪士事件にはふたつの謎があるという。喧嘩両成敗がなされなかったこと、主君の仇討ちが正当化されると思ったこと。大学の教授が生徒にその謎を解き明かす。 第五話 大坂夏の陣で真田幸村は徳川家康を追い詰めた。ではなぜ家康は討たれることがなかったのか。そこには家康の一言があった。 第六話 忍者と勘違いされた(?)俳人松尾芭蕉が東北の旅に出る。 第七話 東京駅を設計した辰野金吾は孫にねずみの居場所を訊かれて困ってしまった。とっさにいま建造中の物件を思い出して・・・ 第八話 小林一茶は長男にもかかわらず、東京に奉公に出されてします。ストレスを抱えた一茶は次第に俳句の世界にのめり込んでいくのだった。 第九話 ある生徒が堀越二郎に自分が零戦のパイロットであることを明かす。 第十話 北条と豊臣のどちらにつくか決めかねていた伊達政宗は、一世一代の芝居を打つことにした。戦国での生き残りをかけた政宗のパフォーマンスを描く。 第十一話 金栗四三は日本人で最初にマラソンランナーとしてオリンピックに出場した。 第十二話 香川県がうどん県になった由来は空海の壮絶な人生と共にあった。 第十三話 外国人のお客の依頼で、招き猫の寛太が招き猫の歴史を説明をする。 第十四話 島原の乱で不本意ながら副隊長に任命されてしまった主人公が密かに幕府軍と密約を交わす。 第十五話 法律により平民も苗字を作らなければならなくなった。困った農民たちはお寺の和尚にお願いすることにしたのだった。 第十六話 ある学生がモスクワ中央図書館で、卒論で乃木希典について調べようとした。そこに気のいい掃除夫が声を掛けてきた。閉じる
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創意工夫ありし者創意工夫ありし者2025-04-30 14:36ネオ・デビューネオ・デビュー2024-12-05 13:16作者のひとりごと作者のひとりごと
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定年退職後に執筆活動を開始。気が向いた時に何かしら書いています。閉じる
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順番の外にいる読者
順番の外にいる読者大学の研究サークルで、陸谷は一通の手紙を受け取る。差出人は同じサークルに所属していた沙莉。だが、その封筒には名前がなく、受け取った覚えもなかった。読むつもりのなかったその手紙には、誰にも言っていないはずの出来事が、淡々と書かれていた。沙莉は、少しずつ周囲から姿を消していく。大学では「連絡が取れない学生」として扱われ、警察も事件性を見出さない。非通知の電話や、意味を含んだ言葉が続いても、それらは「問題として成立しないもの」として整理されていく。陸谷は、沙莉の手紙を読み続ける。そこには、彼女自身の不安や違和感だけでなく、「読む側」に向けられたような言葉が混じり始めていた。まるで、彼女は“読まれること”を前提に、自分の消失を記録しているかのようだった。  次第に陸谷は気づく。自分は沙莉の当事者ではない。家族でも、恋人でもなく、責任を負う立場にいない。ただ、手紙を読んでしまっただけの人間だということに。  大学や警察といった「正しい人たち」は、何も間違えない。だが、その正しさの中では、沙莉の不在も、手紙の意味も、誰にも拾われないまま通過していく。  読むことは、行為として数えられない。それでも陸谷は、読むことをやめられない。そして、読んでしまった人間が、どこにも記録されない存在であることを知る。  これは、誰かが消えた物語であり、同時に、「読者」という立場が、どこまで無関係でいられるのかを問う物語である。
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